「スカートめくり」横浜で被害多発のなぜ。大人が“めくり”たくなる心理とは

2020.12.11
by tututu
横浜スカートめくり
 

神奈川県横浜市でとある被害に遭う女性が相次いでいる。それは「スカートめくり」。あまりにも久しぶりに聞く言葉で、思わず耳を疑ってしまうが、横浜市磯子区と港南区の路上で、12月上旬だけで約10件もの被害が発生していると毎日新聞などが報じている。令和の時代に、なぜスカートめくり事件が起きているのか。

横浜で「スカートめくり」被害を訴える女性が続出

記事によると、12月4から7日の間に半径約1キロの路上で10件近くの「スカートめくり」事件が発生。通学や帰宅途中の10~40代の女性が背後から男に近づかれ、スカートをめくられたという。

狙われた時間帯は朝の午前8時台と夜の午後7時以降が中心で、女性が悲鳴を上げるなどすると、男はその場から逃走。犯人は身長170センチ前後で、黒っぽい上着を着ていたとされている。

神奈川県警は女性が夜道や人けのない路上で音楽を聴きながら1人で歩かないよう注意を呼びかけている。

なぜ大人になっても男は「スカートめくり」をしたいのか

昭和の時代ならいざ知らず、今どき小学生でもやらない「スカートめくり」。しかし、調べを進めていくと、今回犯罪が起きた横浜市の一部地域では、以前から同様の被害が報告されていることがわかった。

今年の5月以降、横浜市の港南区や金沢区、南区などを中心にスカートめくり事件が続出。この時狙われたのも、女子児童から成人女性と幅広い年齢層の女性だった。

これらの事件の犯人が同一人物かはわからないが、スカートを履いた女性だけを狙っていることは共通している。すなわち、スカートめくりに“快楽”を求める男性の犯行だ。

スカートめくりは心理学的にいうと、他者に相手にされたいと思う「ストローク理論」と、抑えきれない欲望を隠すためにわざと正反対の行動を取る「反動形成」が組み合わせったものだとする見方もある。意外と奥深いものなのだ。

しかし、スカートめくりが笑って許されるのは小学生まで。もはや小学生でも大問題になってしまうかもしれない。

実際には、スカートをめくるだけで身体に触らない場合は「痴漢」には該当せず、都道府県の「迷惑防止条例」の適用になるという。実際にあった例として、女子中学生のスカートをめくった兵庫県の男子大学生が、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたケースがある。

スカートめくりは立派な犯罪。小学生の気分のまま女性のスカートをめくったりすることは、決して許されない。

image by : shutterstock

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