武田良太総務大臣がNHK受信料の徴収業務に関して、日本郵便との連携を考えていることをテレビ番組で明らかにし、様々な反応が飛び交う事態となっている。
この発言は先週末、福岡にあるテレビ西日本の報道番組に武田総務大臣が出演した際に飛び出したもので、「せっかくある(郵便局の)ネットワークというものを、有効利用することによって、(徴収業務の)経費削減につなげることができないか」と語ったという。
NHK受信料の徴収業務には、年間700億円以上のコストがかかっているという。武田総務大臣はこのことを問題視し、徴収業務の一部を日本郵便が担えれば、高いコストが削減でき、受信料を負担してる多くの国民のためにもなる、としている。
以前から噂されていたNHKと郵便局との結びつき
深夜帯の来訪やしつこい催促などの行為が理由で、あるいはNHKの存在自体に疑問を持つ人々の間で、毛嫌いする人が相当多いNHK受信料の訪問員。今回の武田総務大臣によるプランは、そういった層からはかなり評判が悪いようだ。
「郵便局でーす」言って扉を開けさせて「NHKの集金に来ましたー」って畳み掛ける作戦か?
嘘は言ってないけどグレーな販売方法になりそう。局毎のノルマあるのかな— けんち (@kenchi117c) December 20, 2020
うんうん
「郵便局ですぅ〜」って言われたら
ドア開けちゃうかも
確かに効率はいいかもしれませんね#郵便局#NHK
武田総務相 NHK受信料の徴収 ”日本郵便との連携を提言” TNCの番組で初めて明らかに | 2020/12/19 – テレビ西日本 https://t.co/kV351fCTLI— Mr UT (@heRjLZBTcJWISdT) December 20, 2020
しつこいNHK受信料の訪問員に対しては、居留守を使うといった人が結構多い模様だが、そういった層からは「郵便局と言われればドアを開けちゃうかも…」といった心配があがり、また「むしろ、それを計算に入れてるだろ」といった意見。さらに「いずれは郵便局の名を伝えると警戒されるようになる」といった、郵便局のイメージダウンを心配する声も多くあがった。
また、かねてからの「NHKと郵便局との結びつき」について話題にする人も。というのも、引っ越しした際などに、郵便局で転居届を記入すると、実は用紙自体も複写式になっていて、その用紙が「NHK住所変更の手続き」となっているというのだ。それ以外にもNHK受信料の徴収業務に郵便局が持つ情報が流用されているとの噂もあり、「NHKにバレたくない人は一切郵便局使わない方がええで」といったアドバイスも飛び出していた。
転勤が多い我が家。いつも引っ越して1週間くらいすると決まって来るNHK。なぜ転居時期や住所がわかるのか不思議だった。友人に話すと「郵便局で郵便物の転送手続きする時に記入する書類は複写になってて、最後の用紙がNHK行きなんだよ」と。。
— Alice (@DearMoonAlice) December 20, 2020
前回、転出届出してNHKに流されたから今回は転入届で実家にいることになっていることにしたのに、実家から郵便物届けてもらおうと送ってもらったら、ほんとにここに住んでるかの確認ハガキとNHKの手紙が来たから、NHKにバレたくない人は一切郵便局使わない方がええで
— つよし (@Animer_pon) December 20, 2020
危惧される再びの「ノルマ発生」
いっぽうで、先の臨時国会で成立した「郵便法改正案」との関連を噂する声も多いようだ。
郵便局における働き方改革を進めるために定められた同改正案では、これまで日本郵便に課していた週6日以上の配達義務が週5以上に緩和され、土曜日が原則休配となるとされていた。ところが、そこにNHK受信料の徴収業務が加わるということで、「結局、何のための改正だったのか」といった呆れ声も多い。
まさか、土曜休配の法案はこれの布石??(どう考えても配達員に負担が重くのしかかる>>武田総務相 NHK受信料の徴収 ”日本郵便との連携を提言” TNCの番組で初めて明らかに(テレビ西日本) – goo ニュース https://t.co/0DHHCGf8Sp
— 楽天家業(提督) (@rakuten_kagyou) December 19, 2020
あれ?土曜配達をやめて、仕事量減らすってなってなかったか?
結局し仕事増やすんじゃ何のための改正だったのかわからねー。#NHK#郵便#総務省— マーク (@Novice_Mark_0m0) December 19, 2020
また、もしも実際に郵便局員がNHK受信料の徴収業務を担うようになれば、「地元住民との人間関係も壊れかねない」といった声も根強い。
余計な仕事を増やさせるな。配達員と住人の人間関係も壊れかねない。
武田総務相 NHK受信料の徴収 ”日本郵便との連携を提言” TNCの番組で初めて明らかに | 2020/12/19 – テレビ西日本 https://t.co/vofLqPW3LE— TWI (@TWI_Dolphan) December 19, 2020
NHK受信料契約を日本郵便と連携するって今までの徴収員ってどこの誰だかわからん人が来たからダンマリだけど郵便局員がやったら身元がバレまくりで田舎だとその郵便局員が地元民からメッチャ嫌われそう。
— サントス (@rigidsteed) December 20, 2020
さらに今回の件で心配されているのが、「再びノルマが発生するのでは」という点だ。
ノルマとかインセンティブ、歩合的な要素が入ったら郵便屋さんが受信料払ってくれるんかな….笑#郵便局員が受信料徴収
何年も前から郵便局員による #自爆営業 が問題になってますよね#切手 #年賀はがき #レターパック #カタログゆうパック #お中元 #お歳暮#ブラック企業 #ブラック労働 pic.twitter.com/CcuNwsesF0
— TOMATO juice (@TOMATOjuice0705) December 20, 2020
武田総務相 NHK受信料の徴収 ”日本郵便との連携を提言” TNCの番組で初めて明らかに | 2020/12/19 – テレビ西日本 https://t.co/CDOG2ASCZS
自爆営業ならぬ自爆徴収(自分で担当区域の受信料を払う)待ったなし
郵政はいまだに自爆文化が色濃い決死隊なのでまた誰か死ぬ
— CASTER (@6n0Fg_CASTER) December 19, 2020
年末年始の今の時季、郵便局絡みで話題となるのが年賀はがきの「自爆営業」問題。メディアから大いに叩かれたこともあり、ノルマは廃止となったものの、実際には“目標”という形で残る現場もあるようだ。そういう体質の組織ゆえに、NHK受信料の徴収業務に関しても同様にノルマが発生しないとも言い切れず、ネット上では受信料の自爆払いというとんでもない事態の可能性まで取沙汰される始末だ。
さらに危惧されるのが、「かんぽ生命の不祥事、再び」だ。販売員などへの過剰なノルマが大きな原因で、高齢者などへの詐欺的な販売が横行するようになった、先のかんぽ生命の不正問題。今回のNHK受信料の徴収業務に関しても、万が一ノルマが課されるようになれば不正が再び横行するのではと、危惧する声も多い。
NHK受信料徴収「日本郵便と連携案」
武田総務相「徴収業務に年間700億円超のコストがかかっている。日本郵便が担えばコスト削減できる」
⇒かんぽ生命が長年にわたり詐欺契約を繰り返した事件を忘れたか?「徴収率」で現場を競わせれば不正が横行するのは火を見るより明らかhttps://t.co/EXPwG2z5BC
— 盛田隆二Morita Ryuji (@product1954) December 20, 2020
@konotarogomame
かんぽ生命のように過剰なノルマを課されるのではないでしょうか
NHKはニュースや楽しい番組が多いものの、再放送が多く、見逃した方は良いと思いますが、その回数が多く受信料に対する番組量が見合ってないと考えております
無駄を省く検討を願いますhttps://t.co/tfODmNHK4k— 山の手OLレイナ (@PrefOkinawaLove) December 19, 2020
このような推測を受けて、現場の配達員などの方々に対しては「可哀そうすぎる」といった同情の声が多くあがる結果に。また「バイトと非正規居なくなるぞ」と、今後の人材確保にも大きな影響が出るのではという意見もあった。
これ郵便局員自殺するだろ。よくわからねえ訪問販売のノルマとか郵便系の商品のノルマに加えてNHKの契約の代行かよ。
バイトと非正規居なくなるぞマジで。— にわミリ (@reality0K80tn) December 20, 2020
武田総務相 NHK受信料の徴収 ”日本郵便との連携を提言” TNCの番組で初めて明らかに | 2020/12/19 – テレビ西日本 https://t.co/EeVNKI9l9j
いや、郵便局員さんが迷惑なだけだろ。ただでさえ年賀状販売ノルマとか酷い業務とかあるのに、新たな徴収業務増えたら、バイトさえ確保できんぞ……。
— ファウスト・パンツァー (@6rc4Sd5p2rioNSB) December 19, 2020
NHKで負担となっている受信料の徴収業務を日本郵便に丸投げするという、今回の武田総務大臣による突飛すぎるアイデア。丸投げされる側である日本郵便の現場の疲弊ぶりを全く考慮していない発言とあって、今後も批判の声は増していきそうだ。
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