なぜ朝礼でポジティブな方針を読む企業の社員は「デキる」のか?

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人材が集まり、ひとつの組織として働く場所で、まず必要なのは「方針」だとよく言われています。では、会社の方針を決める際に最も重要なことは何でしょうか? 今回の無料メルマガ『食品工場の工場長の仕事』では著者の川岸宏和さんが、企業方針を立てる際に「盛り込むべき3つのこと」について紹介しています。

企業の責任者の倫理観を超えることは無い

企業の考え方は方針で明確になります。

日本には、オーナー自分自身の資産を増やすことで頭がいっぱいの経営者は意外と多いものです。

「昨年1年間で君は資産をいくら増やしてくれたんだ」
「この10年で資産は減る一方ではないか」
「売り上げより資産だ」

このようなことを、私は、オーナーによく言われたものです。

■言葉で鼓舞すること

宗教団体でも、政治結社でも、まず方針を立てます。具体的には、何でもいいのですが、妊娠中絶反対とか、ピルの解禁とか、当然、食品工場にふさわしくないのは、いけません。わかりやすく、毎日朝礼で唱和できるようなものがベストと思います。宗教がかっているとか、哲学とかいいますが、企業は人の集まりですので、結局その方針を見て人が自分自身で動くようなものが必要です。

<世界の人に愛される食品を作ろう>

<品質で世界一になろう>

などのようなものが考えられます。

ただ

<クレームの発生しない工場>

<食中毒は起こさないように>

などと、ネガティブな方針はふさわしくないと思います。ポジティブで明るい方針がいいと思います。具体的には

1 社内外の人々の行動の指針になること
2 一般に認められている倫理感と一致していること
3 例外事項が出たときの柔軟性があること

方針ができましたら、工場長自ら大きな紙に書いて、朝礼で発表して毎日の朝礼で唱和することが必要です。朝礼で話す方の後ろに、工場長の直筆で書いて額に入れて、飾ること、その前で、毎日毎日、方針に基づいたことを、工場長自らが話すこと。これが、まず工場長の一歩だと思います。

1  お客様に信頼される商品造りをすること
2  従業員の働きがいがある工場にすること
3  地域の方に必要な 工場にすること

この3点が何らかの形で盛り込まれていることが大切です。

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