一定数存在する、「どうしてそういう言い方をするのだろうか」と思わざるを得ない人。そんなきつい言葉を使う人に対して、私たちはどのような態度を取るべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、そのようなタイプは「自分の話が相手に伝わっていない」と感じている可能性があるのではと推察した上で、彼らとの接し方をレクチャーしています。
ついクチが悪くなってしまうワケ
さて、本日は強くなってしまう理由のお話。
今を去ることン十年前。ぴちぴちの新卒で、社会に飛び出しました。そんなヒヨコの心を傷つけてくれたのが、人生初上司。もうとにかく
- クチが悪い…
んですよ。なんでも彼の部下になった女性たちは、そのクチの悪さに辟易して、異動を願い出たり辞めてしまったりしたとかしないとか。ま、こういう噂があるときには、だいたいホントなんですよね。まあ、
- クチが悪い
人でした( ̄∇ ̄) 私の職場の上司だけでなく、家庭内や親族にもこういう人が結構たくさんいるようです。SNSを見ていると、そういう悩みがかなりたくさん流れてきますから。
で、今さら思うんですが、言葉が汚かったりキツかったりするのは、何故なんでしょうか。
強く言ったりキツい言葉を使うのには、ソレなりに理由があるんでしょう(いや、なにも理由がなくて、ただのクセだっていう可能性もあるんですが、それはあまりにやるせない)。
強く言わなければならないのは、偏に依頼・要求内容が相手に
- 伝わらない
から、伝わらないと話者が感じているからだと思います。私見ですけどね。
強く言わずに済んでいるのは、その手前までの段階で相手に伝わっているからで、しかもその結果相手の行動や思考が変化したのです。つまり、目的が達成されたのですよ。
つまり、強い言葉を使う話者にしてみれば、穏やかに言っても分かってもらえない・行動が変わっていないと感じられるのでしょう。正直なところ、自分自身を振り返っても、これと同じことを感じているなと思います。ほのめかしや軽い注意で相手が気がついてくれれば、怒鳴る必要はないですから。
そうすると、もう一歩踏み込んで、強い言葉を使ってまで
- 伝えたいことは何か?
ということを考えてみるべきです。十分に伝わっていないと思っているから強いキツい言葉で話すわけですよね。そんなにしてまで伝えたいことがあるはずなんですよ。
これこそまさに私見なんですが、私は
- 痛み
だと想像しています。分かってもらえていないこと自体が痛みなんですが、そのさらに奥にあるのは
- 自分に注意を払ってもらえていない(;_;)
という気持ちなのではないかと思っています。これだけ言っても分かってもらえない、やりたいことやりたくないことがあるのに、それが通らない尊重されないという痛み。それが度重なるうちに、痛みが怒りに変質して、叫びだして怒鳴り出す。こんな経緯でしょうか。いや、ホントに想像ですが。
もしそうなら、強い言葉を使っている話者と話しているときにやることは
- 黙って聞いてあげる
ことなのかもしれません。強い言葉キツい言い方を非難せずに話を否定せずに聞いてあげるということです。これはこれでかなり難しいことですけどね。
キツい強い言葉を使う人たち。ひょっとしたら泣きながら話を聞いて欲しいと言っているだけなのかもしれませんよ。
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