11月の給与総額、2.2%減 賞与カット響き下げ幅拡大

2021.01.07
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by 時事通信

 厚生労働省が7日発表した2020年11月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、現金給与総額は前年同月比2.2%減の27万9095円だった。8カ月連続の低下で、下げ幅は緊急事態宣言が出ていた昨年5月以来の大きさに拡大した。新型コロナウイルスの影響で企業業績が急速に悪化する中、11月に支給された一部企業の賞与が大幅に減り、全体の給与額を押し下げた。
 厚労省は今後の給与動向について「12月も賞与(減少)の影響を大きく受けそうだ」と警戒感を示した。
 現金給与総額の内訳を見ると、賞与を含む特別給与は22.9%減で、19年2月以来1年9カ月ぶりの落ち込みだった。基本給が中心となる所定内給与は0.1%増。景気の持ち直しにより、正社員などの一般労働者で増加に転じた。時間外手当を含む所定外給与は、残業の縮小が続き10.3%減だった。(2021/01/07-08:34)

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