多くの受験生にとってはラストスパートの季節となる1月ですが、この時期に想定外の予定が入ってきてしまったとしたら、どのように対処すべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』ではタイガー山中さんが、受験生の親なら知っておくべき、そんな時の勉強の進め方をレクチャーしています。
想定外の予定が入ったときの勉強どうする?
さて、今回は
- 急に体調を崩した
- 塾の宿題が大量に出た
- 遊ぶ予定が入った
理由はいろいろですが、想定外のことが起きて、予定していたものが思うように進められないので、どうしたらいいでしょう?という相談です。
せっかく予定も立てて、本人もその気になっているのに外せない予定が急に入る。「なんで、今なの!?」と、親は思うわけです。さて、どう対応することが正解なんでしょう?
後から入った予定は無視する!
と思った方は、不正解です。外せない予定は、こなすしかない。ここを前提に、成果を出すための勉強の予定はどうするか?を考える必要があるのです。
そのときに、大切なこと。
「0(ゼロ)はダメですよ」
なんです。つまり、想定外の予定が入っても、元々の予定は0(ゼロ)にはしないことが大切です。予定の半分、いや1/3になってもいいから予定通りやるのです。
もちろん、優先順位を考えてなんですが、外せない予定が入るなんてこと普通に起きることです。今だけ起きることではなく、受験が近づくにつれてさらに起きてきます。
「0(ゼロ)はダメですよ」
まったくしないは、ディメリット多すぎです。
時間が無いときの勉強は、中途半端な勉強になるだろうから勉強しないという方針もあるでしょう。ただ、例えばそんな状況が3日間続くとしたら、丸3日勉強しないことになります。3日間もいつもの勉強を休むんだから、次の日から勉強もロケットスタートするだろう(?)と期待したいところですが、そうはいきません。勉強しないことに、体が慣れちゃうからです。だから、0(ゼロ)にしないことが大事なのです。
親技でお勧めするのは、以下の2点です。
- いつもの勉強時間の1/3ぐらい
- 思考系より作業系の勉強を優先
普段6時間の勉強であれば、その間は2時間ぐらいは確保したいところです。やるのは用事の前が鉄則です。朝やるよりも、前日の夜に「先に勉強は済ませておきたい!」と子どもが言うようになればたいしたものです。
あと、注意して欲しいのは「思考系」の勉強よりも「作業系」の勉強を優先すること。思考系とは文章問題などの頭を使う勉強のこと。机も違うし、環境も違うので、じっくり考えることが必要な勉強は向きません。せっかくの良い調子が崩れるのも心配ですし。だから、作業系である、暗記、計算、基本問題といった手を動かす勉強がお勧めです。同じ時間なら作業系の勉強の方が量をこなすことができます。つまり、「質」より「量」を優先した勉強がお勧めということです。
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