あなたは学生時代に、学校で「変なルール」はありませんでしたか?私が中学生のころは「女子の靴下は3つ折り」という校則がありました。つまり、2つ折りでは注意されるのです。
そんな極めて馬鹿げた規則ですが、教師たちは真面目に「3つ折り指導」していたのです。
努力を惜しみ、余計な労力を使う
きっと教師も変な校則とわかっていたでしょう。でも、それを変えようとはしませんでした。こういう余計な校則は、生徒にとって迷惑ですが、教師自身も自分の首を絞めることになります。意味のない校則を守らせようとして、余計な労働が増えるからです。
どうでもいい労働が増えて、しかも生徒から不信感を持たれるという悪循環。学校の風紀を整えることにもつながらず、生徒の人格形成にもプラスにならない。わけのわからない状況です。
ではどうすればいいのかというと、それは簡単。校則を改めればいいだけですね。ところが、誰もが変だと思っても「前から決まっていることだから」という理由で何となくそれが続いていく。確かに物事を変えるのは労力が必要になります。でもその労力を惜しんだ結果、変な校則を守らせようとする「余計な労力」が増えてしまったのです。
独自のルールが自分を苦しめる
これは学校の話でしたが、個人でも同じ。自分で勝手にルールを決めて、それで自分を苦しめていることです。きっとあなたにもあるのではないでしょうか。
たとえば、恋愛。「毎日会わなければならない」「ほかの異性と関わるのはけしからん」「恋人同士に秘密があってはいけない」「常に自分だけを見て」…など、細かく挙げていけばいくらでもある。もちろん、本人同士が受け入れ合っているなら別にいいでしょう。問題になるのは、自分の勝手なルールを相手に押し付けることです。
お互いに自分の環境があり、思うようにいかないことだってあります。むしろすれ違いはあって当然です。それが認められないなら、付き合いそのものが苦痛になります。突然用事ができて、デートがキャンセルになるようなことだってあるわけです。
相手に対する愛情が薄れたわけではなく、やむを得ない事情というものは誰にでもありますよね。ルールをたくさん作れば、それだけ叶わないことも多くなるため、相手に対しての不満が大きくなってしまいます。