試験前の子に「75点を狙おう」「25点は落としていい」どっちが正しい励まし方?

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首都圏の私立中学の一般入試も始まり、いよいよ本番を迎えた受験シーズン。わが子に少しでも有利な条件でテストに臨んでほしいと思うのが親心ですが、心理的にも技術的な面からもお勧めの「声のかけ方」があるのだそうです。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』ではタイガー山中さんが、「テスト前にわが子へかけるべき言葉」を紹介しています。

テスト前に、わが子へ何と言うべき?

親技から受験生へのエール!

「○○点までなら落としいてもいい!で臨もう」

※テストを有利に進めるため

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受験生はここまで。

こんにちは、タイガー山中です。

受験生の親は、このメルマガを読んでいる暇なんてないよ!という方も多いでしょうから、受験生に読んでほしいことを最初に一言だけ述べることにします。読んで「了解!」とだけ、確認してもらえればいいなと思いまして。

「○○点までなら落としいてもいい!」と聞いて、意味わからないという人のために少し補足しておきましょう。

例えば、75点(100点満点)取らないといけないテストがあるとします。正答率75%が目標です。

テストを受ける前に、子どもに「目標は75点だからね!」と伝えても、プレッシャーを与えるだけです。いつもより上の点数だとなおさらです(>_<)

受験生でもない限り、普段から配点を気にしながら、「75点取るには、これとこれを取って…」なんて組み立てながらテストを受けられる子は少ないはず。

組み立てができない子に対して「目標点」を押しつけても、プラスに働くことはありません。

むしろ、できない問題にぶち当たったとき「ヤバイ、どうしよう」といつもより混乱して、ペースを崩しできる問題も落としていしまうという最悪の結果になります。

親技では、時間配分や配点も意識して、得点を加算させていくやり方を教えています。受験生にはさらに高等な入試実践テクニック(親カツ講座の後期コース)を身につけてもらいます。

それでも、合判テストや入試本番などの緊張するテストでは、いつもより精度が落ちるのは仕方ありません。

だからこそ、「取るべき点数」よりも「落としてもいい点数」を意識する方が良いのです。

「75点を狙っていこう!」

「25点なら落としてもいいよ!」

どうです、随分と受ける印象が違いませんか?

両方とも75点を目標にしているのは同じですが、子どもたちにとっては「落としていい」「捨てていい」と言われる方が、安心するのです。

テスト前の緊張だけでなく、テスト中に見たことない難しい問題にあたったときも冷静に「ハイ、捨て問!」と処理できます。

テストが終わった後だって「75点いけそう?」と聞くよりも、「捨て問、見つけて捨てた?」の方が、より正確に時間配分がうまくいったかの分析ができます。

心理的な面だけでなく、技術的な面からもお勧めなのです。

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ストロング宮迫:本名・宮迫昭輔。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、タイガー山中と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

タイガー山中:本名・山中良仁。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、ストロング宮迫と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

 

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【著者】 ストロング宮迫&タイガー山中 【発行周期】 週刊

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