農水次官、大臣支払いと認識 アキタ会食に同席

2021.01.19
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by 時事通信


吉川貴盛元農林水産相への贈賄罪で在宅起訴された鶏卵生産会社の前代表との会食に同席したことについて、取材に応じる枝元真徹農水事務次官=19日午後、東京都千代田区

吉川貴盛元農林水産相への贈賄罪で在宅起訴された鶏卵生産会社の前代表との会食に同席したことについて、取材に応じる枝元真徹農水事務次官=19日午後、東京都千代田区

 野上浩太郎農林水産相は19日の閣議後記者会見で、枝元真徹事務次官が吉川貴盛元農水相への贈賄罪で在宅起訴された鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺前代表が同席する会食に参加していたと発表した。枝元氏は当時、鶏卵などを所管する生産局長だった。枝元氏は同日、記者団の取材に対し、飲食費は「吉川大臣(当時)が支払ったと思っていた」と釈明した。
 国家公務員が利害関係者の負担で会食することは、国家公務員倫理法で禁じられている。一方、第三者の負担なら利害関係者との会食も可能だ。農水省は誰が負担したのか調べるとともに、同法への違反が明らかになれば処分を検討する。
 枝元氏によると、吉川元農水相の大臣就任直後の2018年10月4日、元農水相の誘いを受け、会食に出席。河井克行元法相も参加していた。会場に行くまで前代表が同席することを知らなかったといい、前代表とは「あまり面識がない」と説明した。
 枝元氏は「(会食で)現金のやりとりはない。政策的なことも言われていない」と述べ、業界からの要請があったことを否定。受け取った菓子の手土産も、元農水相からと認識していたという。(2021/01/19-20:21)

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