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本当に信頼できる「住みたい街ランキング」教えます!不動産のプロが各社発表を選別=姫野秀喜

不動産業界の各社が「住みたい街ランキング」を発表していますが、見事にバラバラです。いったいどれを参考にすればよいのでしょうか?その答えを教えます。(『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』姫野秀喜)

※人気の街に住みたい、マイホームを買いやすく穴場の街など「目的別どのランキングを見ればよいか まとめ表」を先に確認したい方は、下記リンクをご覧ください。
●どの「住みたい街ランキング」を見ればいいい? 発表各社の特徴を踏まえた目的別まとめ表

【関連】2021年の不動産市況を大予測!マイホームは“買い”か“待ち”か=姫野秀喜

プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。著書に『確実にもうけを生み出す不動産投資の教科書』(明日香出版社)、『誰も教えてくれない不動産売買の教科書』(明日香出版社)、『売れない 貸せない 利益が出ない 負動産スパイラル』(清文社)がある。

「住みたい街ランキング」どう見ればいい?

あなたにとって住みたい街、住みやすい街はどこですか?

人々が思い描く、住みたい街、住みやすい街、あこがれる街とはどこだろうか?そんな素朴な疑問を形にしたのが、住みたい街・住みやすい街ランキングです。

この住みたい街ランキングは不動産業界におけるちょっとした風物詩として毎年発表されています。主にSUUMOやホームズなどの不動産ポータルサイトや業界最大手のサブリース業者であるいい部屋ネットの大東建託、マンションデベロッパーの長谷工、そしてフラット35などの融資を行うARUHIなどがそれぞれ独自の視点からランキングを調査・発表しています。

賃貸に住むのか、マイホームを購入して住むのかにもよりますが、せっかく新しい家を探すのであれば、より良い環境に住みたいと願うのが人というものです。そのより良い環境を知るために、各社が発表するランキングを参考にしたいと思う人は少なくないでしょう。

しかしながら、各社のランキングを参考にする際には、注意も必要です。というのも各社のランキング結果はかなりバラバラだからです。

たとえば、首都圏の住みたい街ランキングを見てみると、ポータルサイトのSUUMO及び長谷工アーベストの1位は横浜ですが、ホームズでの1位は池袋・勝どき、いい部屋ネットの大東建託の1位は東京都港区、ARUHIの1位は川口となっているからです。

いや、どこも住みやすいことは確かなんですが、どうしてこんなに結果がバラバラなんでしょうか。せっかくランキングが発表されているのに、これではどの情報を信用していいのかさっぱりです。

ということで、独自に各ランキングについて分析しました。どうしてランキング結果がバラバラなのか、どういう人がどういう目的でランキングを見ればよいのか“まるわかり”にしてみます。

ランキング結果がバラバラな理由(1)~ランキングの目的が違うから

同じランキングでも、その目的が異なれば、当然、調査結果も変わってきます。

たとえば、予算も何も関係なく、住みたいという“憧れ”を調査の目的としているものと、現実的な予算制約のもとで手の届く範囲で住みたいという“現実”を調査の目的とすれば、答えは全く異なることは誰の目にも明らかです。

とくに賃貸での住みたい街と、マイホーム購入での住みたい街では、購入する世代も目的も予算制約も大きく異なってきますので、結果が違って当然です。

また、“住みたい”という憧れを調査するのが目的なのか、実際の“住み心地”を調査するのが目的なのかによっても当然、結果は異なってきます。

ですので、参考にする際は、自分が知りたいことは他者の“憧れ”の街に住みたいのか、実際に“住み心地”が良いところに住みたいのか、賃貸なのか購入するのかによって使い分けなくてはならないでしょう。

Next: あなたにとって有益なランキングは? 集計意図を汲み取って活用を

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