三日坊主は自己責任じゃない。なぜ新しい習慣は身につかないのか

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新しい年を迎えてからおよそ3週間。「今年こそ!」と意を決し始めた勉強やダイエットが早くも挫折に終わり、自分を責めてしまっているという方、少なくないかもしれません。しかし、「続かないのは当然なこと」というのは、現役精神科医のゆうきゆうさん。ゆうきさんは自身の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』でその理由を解説するとともに、目標を達成する手助けとなる考え方を紹介しています。

「死なない」習慣は身につかない!人が三日坊主になる真の理由!

こんにちは、ゆうきゆうです。

皆さんは、良い習慣を作るのは得意ですか?それとも苦手ですか?

誰しも、勉強・ダイエット・運動など、さまざまなことで「習慣づけたい」と考えたことがあるでしょう。また、酒・たばこ・ネット・ゲームなど「やめたい」と思う悪い習慣=依存行為もあるでしょう。

昔から「三日坊主」という言葉もありますが、3日どころじゃなく、2日、1日、もしかすると、決心したけど「一瞬たりともできなかった・やめられなかった」ということもあるかもしれませんね。

なぜ習慣を身につけるというのは、こんなにも難しいことなのでしょうか。

なぜ習慣を身につけるのが難しいのか

これには、やはり人間の「生存本能」が関係していると考えられます。

身につけられない「習慣」というのは、生きるのに不必要なものと本能に見なされているため、なかなか身につかないのです。

人間の心理というのは、根本的には原始時代から変わっていません。

例えば現在、語学の勉強をしようとする人は多いと思います。しかし、母国語以外の言語は原始時代に必要だったかと考えると、そうではありませんね。

文明が発達するまで、そもそも言語というのは自分の部族や村だけで通じれば、それで充分だったはずです。

また、まったく言語の通じない別の部族が突然やってきて、意思疎通を試みることもまれだったでしょう。

つまり本能的に、日々使用する機会のない言語を勉強することは、全面的に「意味のない」こととみなされています。

そのため「毎日英語を勉強しよう」と思ったとしてもなかなか続けられないのです。

ダイエットでも同じことです

これはダイエットでも同じことが言えますね。

大半の時代、人間は「飢え」と戦ってきました。いかに食べ、脂肪を蓄え、生き残るチャンスを増やすかが重要だったのです。つまり、本能にとって「食べることを我慢する」のは意味がないことと言えるでしょう。

また、ずっとネットばかりしていると、社会生活で困ってしまいますが、ネット依存症の人は一定数います。なぜネットを使うことが快感になるのかというと、「外の世界や他人と繋がりたい」という欲求が要因だと考えられます。そこまでして、人は孤独を恐れているのです。

このように、新たな習慣はなかなか身につきませんし、悪い習慣を捨てるのも大変です。

そしてその根本には、それらの行動が「生命本能的には全く意味がない」という理由があります。

快感を得られる方へ行動する、というのは生命にとって素直なことです。

食事にしても

  • おいしい→生き残るためにもっと食べよう

異性との関係でも

  • 一緒にいて幸せだ→だからずっと一緒にいよう

と、よりライトな方向へ走りやすいからこそ、生命がより発達してきました。

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