心理コンサルが伝授、親子や夫婦喧嘩を避けるため“封印”すべき言葉

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決して相手を憎んでいるわけではないのに、なぜか始まってしまう親子喧嘩や夫婦喧嘩。できれば避けたいものですが、秘訣はないものでしょうか。今回の無料メルマガ『メンプロブログ~コミュニケーションと心理学』では心理コンサルタントの飯田文隆さんが、そんないさかいを減らすために“封印”すべき言葉を紹介。さらに、はまってはいけない「Yes、Butゲーム」についても解説しています。

親子喧嘩を減らす、「封印する言葉」

『親子喧嘩を減らす手法』の一つは、「でも、だけど、けど、だから」という接続詞を封印することです。これらを封印するだけで、親子喧嘩や夫婦喧嘩は減ります。なぜならば、これらの言葉は、相手の言い分を否定し反対しているというメッセージになっているからです。

ですから、相手は反論・反発してきます。すると、こちらも言い返し、お互いにエスカレートしていきます。結果として、不快な気持ちだけが残ります。

この言葉は、本当に無意識のうちに出ています。先ずは、つい使っていることに気付き、止められるようにしていきます。止められるようになると、自分の主張をしなくなったり、子どもの話を聞き流せたり、受け止められるようになります。

子どもが、自分の意に沿わない言い分を言ってきても、「でも、けど」を言わず、「ふ~ん」「そう」と受け止めてしまいます。すると、子どもは「受け止めてくれた」と感じます。

これは、「甘やかし」ではなく、相手の言い分を「受け止める」ことになります。これらの接し方は、自分の言い分を聞いて貰うための下地作りにもなります。

「Yes、Butゲーム」にはまらない

何かに付けて「でも」、「けど」、「だけど」と言う。言い訳ばかりでイラッとする。「だけど」と言って、何かと反発し言うことを聞かない。

親としてはフラストレーションが溜まりますね。かと言って、親が言い返しても反発が酷くなるばかり。

こんなケースに陥っていたら、対応を変えた方が得策です。なぜならば、「Yes、Butゲーム」というゲーム(わな)に引っかかっているからです。

※ 交流分析では「ゲーム」と呼んでいます。

これは、「でも、けど」と言って、相手を困らせて、怒らせるコミュニケーションのクセです。では、どうしてこんなクセが付いたかと言うと…

  • 自分の言い分を聴いてもらえない
  • 否定される
  • 言い分を押し付けられる

このような体験を何度もしているからです。ですから、親は、こどもの「でも、だけど」や「言い訳」に反応せずにやり過ごします。「そうなんだ」と受け止めて終わりにします。

言い返す=わなに引っ掛かる=ゲームが始まります。言い返してはいけないのです。

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飯田文隆この著者の記事一覧

1966年東京都生まれ。

百貨店勤務を経たのち、心理カウンセラー兼心理コンサルタントとなる。これまでの理論中心の心理学ではなく、日常生活(仕事、家族、友人、自分)において常に活用できるコミュニケーションスキルや、役立てられる実践的な心理学を提供している。

また、10数年の企業経験や自身の子育て、カウンセリングの臨床を通して、これまでの枠にとらわれない技法も取り入れたプログラムを紹介している。心理学を全面に出さずに、幅広く日常で大いに活用できることを伝えて、そのわかりやすさと、実践的な内容は好評を得ている。

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【著者】 飯田文隆 【発行周期】 ほぼ平日刊

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