地方の子供の教育環境は今後どうなる?人気コンサルに聞いてみた

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子供の可能性に蓋をすることなく、多くの選択肢を与えたい。多くの親御さんが持つ思いではないでしょうか。読者からのどんな悩みにもズバリ回答するメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の元に、地方の小都市で小学生の子を育てる親御さんから、子供の将来のために何を意識すべきか助言を求めるメールが届きました。永江さんは、少子化が急速に進む日本の地方都市で生きる道はごく限られると前置きし、都会や海外に出ることを見据えて身につけさせたいことがあるとアドバイスしています。

地方在住の子供の教育環境の方向性

Question

shitumon

前回は石油会社の10年後の生き残り戦略について目から鱗の回答を頂きありがとうございました。(ご指摘いただいた通り苦労して作っているガソリンは税金を除くとミネラルウォーターの半額以下です( ノД`)シクシク……)。今回は子供の職業、生き方の選択についてご意見を頂ければと思います。前回も記した通り当方はとある地方(人口数万人程度の地方都市)に家族(小学生の子供有)で居住しています。

自分は生まれ&育ちも本当の地方(田舎)出身で大学進学を機に初めて都会(百万人都市)に出ました。大学に進学して初めてこんな職業もあるのか、こんな考え方の人もいるのかなど刺激や勉強になったことがあり、地方にいれば一生知らなかったことが多くあったことを痛感しています。

地方での暮らし=子供の将来に悪いとは思いませんが、世界の多様性や職業、生き方があるのを知る上で不利であることも事実です。子供には色んな職業、生き方があることを知って(勉強して)これからの人生を歩んで欲しいと思っています。今回も漠然とした質問ですいませんが永江様が思う地方の子供の職業(生き方)の選択を広げさせる方法についてご意見頂けると幸いです。

以下は質問ではありませんが永江様にお伝えしたこととして記しています。永江様は特にコロナに関してファクトを基に日本を救う提案を発信し続けて頂き同じ日本人として感謝しています。出来ればこの国の若い人を見捨てず、これからも日本を救うべく情報発信を続けて頂きたくお願いします。

永江さんからの回答

厳しい話ですが、今後よほど国が力を入れた対策を取らない限りは地方の衰退が進んで田舎にいても不利益しかなくなるので、選択肢を広げる云々ではなく、生きるために都会や海外に出ざるを得ないと思います。

先日も書きましたが、コロナ騒動で人口減少速度が早まり40年後には約8,000万人まで減り、その半数近くが高齢者になる見込みです。地方では人口が半分になって消費は激減し、都会からの消費・還元(観光や地方交付税)も減り、地場の一番の働き口だった役所の仕事も減ります。急激に経済と雇用、行政が縮小し、生活保護や健康保険・通信やエネルギー供給・教育・医療・市政などの社会インフラを維持できなくなるでしょう。
【改訂永江プラン】日本にとって本当のラストチャンス。少子化対策にコロナの数分の1の資金を投入せよ

ですので、選択肢を広げて選ぶ余裕なんてなく、生きるために都会に出なければならない状況になるはずです。まだ第一次産業(農業や漁業など)をやるなら既存事業者の高齢化・廃業が進む一方で、国産品への需要は継続するので食べていける道はあるかもしれませんが、地方の工場やサービス・建築業などでのんびり働いている人達は生きていけなくなります。

子供の選択肢を広げるという観点では、都会に出るのはもちろん、海外に出る選択もできるように英語やプログラミングの能力を身に付けさせてあげることも重要だと思います。

上述のブログに記載したように、国がコロナに使うお金の何割かでも少子化対策に向け、本腰を入れた対策を取ることを願って発信を続けたいと思っています。

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