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事実、コロナ禍で貯蓄は増えている。新常態が変えたお金の意識=川畑明美

観光業や飲食業を中心に、日本経済に大打撃を与えている新型コロナウイルス。その一方で、実は「貯蓄が増えた」という人も多く存在することがわかりました。その理由とは?(『教育貧困にならないために』川畑明美)

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プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

「お金の使い道がなかった」

「コロナの影響で、収入が減った」。そういう声もよく聞きますが、意外にも「貯蓄が増えた」という方もいるのです。

日本生命が契約者を対象に行った「コロナ禍で変化したこと」に関するアンケート調査によると、「コロナ禍をきっかけに、新しく始めたこと、または量や頻度が増えたものはありますか?」という問いに対して、回答の第9位が「貯蓄」でした。
※参考:ニッセイ インターネットアンケート「コロナ禍で変化したこと」について(PDFファイル)

貯蓄が増えた理由を聞くと、1位は「お金の使い道がなかったため」で、若い20代で56.3%と割合が多いのが特徴です。2位は「将来の不安から意識的に支出を抑えたため」となり、50代が50%と最も多く、続いて30代が48.3%と続いています。

そして、驚くべきことは「収入が増えたため」と回答した方が、全体の3.1%ですが存在するのです。

コロナ禍で逆風を受けた飲食店などのマスコミの報道は多いですが、コロナ禍で儲けた業界もあるのです。

視点を変えて考えることが大事

メディアの報道は基本的にネガティブ傾向で流れます。その方が視聴率が上がるからです。

ニュースやアンケート調査を見る時も、ちょっとした視点の違いで受け止め方も変わるのです。

例えば、コップの水が半分入っているのを見て「半分しか残っていない」と考えるのと、「まだ半分も残っている」と考えるのでは印象が大きく変わります。

前述の日本生命のアンケートも、外出を控えているので「使い道」がない。ということは、今までレジャーにお金をかけていたということです。レジャーを控えた分のお金をコツコツ貯めて、さらに投資で増やせばもっとお金を増やせるのです。

つまり、緊急事態宣言はお金を貯めるチャンスであり、そういう時に投資や家計管理を学べばコロナ禍が明けた後も豊かに暮らせるということなんです。

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image by:Aon Khanisorn / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2021年1月25日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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