公明遠山氏、議員辞職願提出 自民田野瀬、大塚高氏も更迭へ―銀座クラブ訪問
公明党の遠山清彦衆院議員(51)は1日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブを訪れた問題の責任を取り、議員辞職願を大島理森衆院議長宛てに提出した。国民が自粛を求められる中、国会議員の軽率な行動に世論の批判は強く、議員を辞職せざるを得ないと判断した。同日の衆院本会議で認められる見通し。
遠山氏は参院議員を経て、衆院比例代表九州ブロックで当選4回。今年行われる衆院選の神奈川6区にくら替え出馬するため準備を進めていた。1月29日には公設秘書が政治資金からキャバクラの飲食費を支出していたことも発覚し、幹事長代理を辞任した。
遠山氏は1日、衆院議員会館で記者団に「政治への信頼を深く傷つけた。おわびしたい」と謝罪。衆院選に関しては「神奈川6区を含め、どこかで立候補する意思は持っていない」と述べた。
これに関し、立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「公明党が自浄作用を働かせたのではなく、世論に追い詰められた印象は拭えない」と語った。
一方、菅義偉首相は、自民党の田野瀬太道文部科学副大臣(46)=衆院奈良3区=と大塚高司国対副委員長(56)=衆院大阪8区=を更迭する意向を固めた。両氏は宣言下の深夜に銀座のクラブを訪問したとして、国対委員長代理を辞任した松本純・元国家公安委員長と同席していたとされる。政府・与党にはさらなる打撃となる。
松本氏はこれまで、店には1人で行ったと説明していた。田野瀬氏らの同席が事実なら、松本氏は虚偽の説明をしたことになる。(2021/02/01-11:45)