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AmazonベゾスCEOの後任人事は完璧。カリスマ退任後も安泰と言える理由=房広治

アマゾンのジェフ・ベゾスが会長になり、CEOの座をアンディ・ジャシー氏に譲るとの報道に驚きました。今回の決断は、非の打ちどころがありません。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)

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※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2021年2月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

ベゾスの後任選びは非の打ち所がない

私にとっての先週の一番のニュースは、アマゾンのジェフ・ベゾスが会長になり、CEOの座をアンディ・ジャシー氏に譲るというものであった。

会社のCEOをやっている私にとっては、後継者はどうするのかというのは、必ず考えなければいけない問題なのだ。有名な会社で優秀な社長と言われていた人が後継者選びで失敗をし、一気に業績が落ちる例は、しょっちゅうある。

引退した後も株価が上り続けてくれるためには、後継者をどうやって選ぶのかは、重要である。

ベゾス氏はプリンストン大学出身で、アマゾンの経営陣のほとんどは、プリンストン大学出身者で占められていた。ベゾス氏は、後任には、プリンストン大学出身者を選ぶのだと勝手に決めつけていたが、今回の決断は、非の打ちどころがない。

アマゾンは「副業」で莫大な利益を出していた

日本でも、クラウドコンピューティングの時代と言われ、ソニーとトヨタとIIJが作った「クロスウエイブ」は、AWSよりも先行していた。

しかしながら、2000年代の初期に、潰れてしまった。

当時、グーグル・マイクロソフト・アップルなどに比べて小さな会社だったアマゾンは、自分たちの所有する配送センターやサーバーをすべてネットワーク化して、余った部分を他社にも使わせると世界を網羅したクラウドコンピューティングインフラができるという戦略を立て、計算してみると、どうみても失敗しないビジネスに見えたのだと推測する。

そしてなんとAWSが他社に先行して7年間、競合他社は、アマゾンの本業は「翌日配達」だと思っていた時に、「本業」では赤字を出し、AWSで利益を出していたのだと思う。

この間、アマゾンは、AWSの利益がどれだけ出ているかを財務諸表では、公開していない。公開すると、競合他社にクラウドコンピューティングビジネスがどれだけ儲かってしまうビジネスなのかがバレるからだ。

Next: 利益の6割は「AWS」。サービスを立ち上げたジャシー氏がCEOに

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