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わいせつ逮捕のアルペン会長、10万盗んで億の損失か。金持ちがハマる「出会いカフェ」の沼

スポーツ用品販売大手「アルペン」の会長を務める水野泰三氏が、出会い系で出会った40代女性への強制わいせつ致傷や窃盗などの疑いで逮捕されたと報じられ、大きな波紋が広がっている。

報道によると昨年11月29日に、名古屋市内にある宿泊施設の客室で、女性の背後から首を絞めて床に押し倒すなどして、相手に腰椎捻挫など3週間のケガをさせたうえに、女性の所持金10万円や運転免許証を奪った疑いが持たれているという。女性が被害届を出し、防犯カメラの分析などから、水野氏が浮上したという。

また、当初は「SNS」「マッチングアプリ」で出会ったとされていたが、その後の報道で2人は当日「出会いカフェ」で出会ったばかりだったことが判明。水野氏は取り調べに対して「女性と口論になり、もみ合いになったが、暴力は振るっていないし、わいせつなこともしていない。金も盗んでいない」と容疑を否認しているという。

何よりも代えがたい「素人女性」の魅力

今回逮捕された水野氏といえば、アルペンの創業者とあって自社株を大量に保有し、毎年の配当が手取りでも億を下らないのではと推測される、いわば超富裕層。自社CMに長らく出演していた俳優の加藤晴彦さんとは度々豪遊していたと一部媒体で報じられるなど、とにかく派手に遊んでいたとされる。

それだけに「どうして出会いカフェなんかで遊んでた?」という疑問は、どうしても付きまとうところ。それだけの大金持ちなら、性欲を満たす方法は他にも色々あるはずなのに……というワケである。

出会いカフェという業態を聞き慣れないという方のためにざっくりと説明すると、出会いを求める一般の男女が集い、店内でマンツーマンでトークをし、フィーリングが合えばカップル成立ということで、連絡先の交換や、そのまま2人で外出ができるというもの。男性は入店時に入店料がかかり、さらにカップル成立時に、店によって「成立料」「退室料」などといった名目で、男性が店側にお金を払うというシステムである。

「とはいえ、そこに集う女性のほうは、お茶やご飯などをねだる“パパ活”目的、そして性的な行為で代価を得ようとする、いわゆる売春目的の客がほとんど。いわゆるセミプロの巣窟なんですよね」

そう話すのは、都内の出会いカフェ事情に詳しい人物。もっとも男性客のほうも、そのあたりは弁えているので、出会いカフェ店内でのトークの段階でデート内容から金額までも含めて両者間で話が付いていることが常だという。今回のケースも、2人はホテルに同行していることから、恐らくは性的なことをする方向で話が付いていたのはほぼ間違いないのではと語る。

「でも、たまーにお小遣い稼ぎなのか本当の素人の女の子が来ることもあって、そういった時は常連男性客の間で争奪戦になることもあります(笑)。そういうのも含めて、まぁセミプロとはいえ一応は素人の女性と出会って良い仲になるっていうのを、疑似的かつ速成的に楽しめるというのが、風俗などを利用するのとはまた違った、出会いカフェならではの醍醐味じゃないでしょうか。SNSやマッチングアプリと比べて、スマホが苦手な人間でも店に行けば出会えるというところも、70代の水野氏にとってはラクだったのかもしれません。もちろん性風俗店で遊ぶのとは違って、美人局などのトラブルに遭うリスクは拭えないですが……」

超富裕層で派手に豪遊していたという水野氏らしからぬ「出会いカフェ遊び」。こう考えていくと、やはり「素人女性との出会い」という魅力に取り憑かれていたとしか、説明のつかないところである。SNS上では「素人を釣るのが好きな人もいるからね」「遊び尽くしたのかなぁ」といった、水野氏が齢70にして出会いカフェ遊びに至った心情を慮る声も多くあがっている。

晩節を汚す団塊世代の名経営者たち

いっぽう、出会いカフェで遊んでいた以上にネット上で「謎」とされていたのが、億単位の収入があるとみられる大金持ちにもかかわらず、被害女性を殴って10万円を盗んだという件。ネット上では「金持ちほどケチって本当なんだな」と妙に納得してしまう人もいるいっぽうで、妻・谷村有美さんへの暴行容疑で逮捕されたマクドナルド元社長・原田泳幸氏の件と絡めて「団塊世代の勝ち組経営者は、暴力が好きなんだね」といった、世代の問題として捉える向きも多いようだ。

【関連】妻・谷村有美さんに暴行?マクドナルド元社長 原田氏の逮捕に「会社も家庭も傾かせるのか」との辛辣意見

市場では、今回の事件がアルペンの株価にどう影響を及ぼすかが注目されたが、12日の動きを見る限り懸念されたほどの暴落にはならなかった。とはいえ、水野氏自身は自社株を多く保有するだけに、その資産はかなり目減りしたようで、そう考えても軽率な行動だったのは言うまでもない。それだけにネット住民からは、そんな水野氏に向けて「一時の性欲の為に失うものが多すぎる」「金持ちならプロを呼ぶべき」といったアドバイスが寄せられる事態となっている。

なお、今回の件で水野氏は弁護士を通じ「職責を果たせない」と申し出て、12日付で会長職を辞任したとの報道も。先述の原田泳幸氏と同じく名経営者との名声も高かった水野氏だったが、いずれもその晩節は大いに汚す格好となったようだ。

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