日経平均は約30年ぶりに一時3万円台を回復した。今週の日米株価の展開は?――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2021年2月14日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 いよいよ接近
<先週の動き>
ABラインを越えて現ペンタゴンの中に入った日経平均株価は、上値抵抗線として存在していたACラインおよびADラインを越えて3万円に迫った。
次の注目日は2月22日前後である。
A点水準:約29,500円
B点水準:約26,200円
C点水準:約28,200円
<今週のポイント>
ADラインに注目したい。上値抵抗線であったADラインを超えたことによって、ADラインは下値支持線として存在している。したがって、ADラインを維持している限り、堅調な展開が維持されることになる。
AEラインにも注目したい。AEラインを超える状態は『時間の逆行』状態と言われる。この状態はペンタゴンチャート上あってはならないとされる。したがって、AEラインを大きく超えて上昇する確率は低いと考えられる。すなわち、上昇が続き3万円台に乗せたとしても、大きく上昇し続ける確率は低いであろう。
<現在の相場状況(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)>
・トレンドのポイント(長期)
上昇トレンドの上昇局面である。
・あくまで参考売買ポジション(短期)(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、28,300円を終値で割り込むことである。
<今週のメインシナリオ>
上昇トレンドが続いている。B点が位置する時間帯を通過した後も、右肩下がりで存在していた上値抵抗線ACラインを超えて上昇。その後もADラインを越えてきている。この場合、3万円乗せが現実味を帯びてきた。
<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。強い上値抵抗線AEラインが控えている。ADラインを超えたものの、その後は横這いとなり、先週末には陰線が出現しているからだ。この場合、28,000円を試す可能性がある。