「何度経験しても、大人数の前で話すとなるとどうしてもあがってしまう」という声、よく聞かれます。しかしこんなお悩みも、心理のプロにかかれば克服できてしまうようです。今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では心理カウンセラーの吉田こうじさんが、自らも実践しているという「人前でも緊張せずに話せるようになる考え方」をレクチャーしています。
臆することなく人前で話す際のヒント
今回は「臆することなく人前で話す際のヒント」についてお話ししてみようと思います。
知っている人も多いかと思いますが、以前の僕は人前で話をすることがとても苦手で、会議での発表や上司との面談などがあると、数日前から下痢になるとか、眠れなくなるとか…。
眠るためにお酒を飲むのですが、どんどんお酒の量が増えて、いざ本番という日は朝から二日酔いで頭がボーッとしてしまい、せっかく必死になって伝えたいことを文章にまとめて、それを丸暗記しようと頑張ったことも水の泡…。
こういう不毛なことを何度も繰り返してました( ̄◇ ̄;)。
そんな状態ですから、避けれるものはとにかく避けましたが、それでも立場上、なにか発表しなければならない際は、本当に不安で不安で…。
そんな僕が、今では企業さまや自治体さまで研修講師をしている。大勢の前で講演をしている。YouTubeに顔を出して喋っている。そんな今の僕を、会社員時代の僕が見ても、きっと信じられないのではないかなって思います。
さて、そんな僕が大勢の前で話す際に心がけていることを順を追って話したいと思います。
※ イメージしやすいように「あなたが研修講師をする」という場面設定で説明します
- 自分が演壇のどこにどんなふうに立って受講生に向き合うかを事前にイメージしておく
- 演壇に立つ前に、「最初にこの人とアイコンタクトをしよう」というターゲットを決めておく(可能ならば、研修前にその人と雑談して関係性を構築しておくと良いでしょう)
- 実際に縁談に立ったら、決めておいた人にまずはバチっと視線を送る
- 最初の挨拶をしながら、徐々に視線を全体に移動させる。その際に、僕から向けられたアイコンタクトに対して、みな恥ずかしそうに視線をそらすのを確認しながら、「そんなに恥ずかしがらなくたって大丈夫ですよ~」「そんなに身構えなくなって大丈夫ですよ~」「今日は楽しく過ごしましょうね~」と心の中で呟き続ける
とまあ、こんな具合です。とっても緊張しいだった頃の僕でも、過度な緊張状態にあるのは、実際のところ最初の数分間でした。その最初の数分間を乗り切ると、なんというかヤケクソというか開き直れちゃうんですよね。ですから、先ほどの4つのことは、その最初の数分間やり続けているというイメージですね。
人前で緊張しやすいという人は、前回お話しした「競争関係」に捉われているせいで緊張してしまうということが少なくありません。
※ 前回の記事はこちら
● No.27 大切な人との関係にまで競争原理を持ち込んでいませんか?
「全員が驚くようなかっこいいことを言ってやる」
「全員から凄いって言われなければ負けだ」
「突っ込まれたら負けだ」
こんなふうに勝ち負けで考えているせいで、どんどん自分で自分にプレッシャーをかけてしまう…。なので余計に緊張する…。
そうじゃなくて、
「みんなそんなに緊張しなくても大丈夫なんだよ~」
「敵じゃないから安心してくださいね~」
と逆に聞き手をサポートしてあげる心構えを自分にセットしてみるのです。するとあら不思議!緊張するのは最初の数分間だけで、あとは自然にリラックスできている自分がいたりします。