武田総務相、総務省幹部「更迭」 局長、衛星放送の話題認める―首相長男の接待問題

2021.02.19
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by 時事通信


異動となった総務省の秋本芳徳情報流通行政局長(左)と湯本博信官房審議官=8日、国会内

異動となった総務省の秋本芳徳情報流通行政局長(左)と湯本博信官房審議官=8日、国会内

  • 衆院予算委員会で答弁する武田良太総務相=19日午前、国会内

 武田良太総務相は19日の記者会見で、菅義偉首相の長男から接待を受けた秋本芳徳情報流通行政局長と湯本博信官房審議官を20日付で官房付に異動させると発表した。事実上の更迭とみられる。秋本氏は19日の衆院予算委員会で、「記憶はない」としていた長男と会食中の衛星放送事業に関する話題について「今となってはあったのだろう」と一転して認めた。
 武田氏は会見で、異動の理由に関し「法案審議などが控える中、諸情勢を鑑み、適所適材の配置として行う」と説明するにとどめた。
 秋本氏らを含め長男と会食していた幹部4人については「今回の異動とは関係なく、懲戒処分が必要であれば速やかに行う」と述べ、同省の調査結果を踏まえ厳正に処分する考えを示した。予算委では「国民の疑念を招く事態となり深くおわびする」と陳謝した。
 加藤勝信官房長官は会見で記者団から「事実上の更迭か」と問われたのに対し、「通常の人事異動という位置付けだ」と語った。(2021/02/19-12:15)

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