トヨタの技術者が「者に聞くな、物に聞け」と繰り返し続けるワケ

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トヨタの物作りの現場で生まれ、今や世界で通用するまでになった「カイゼン」という概念。そんな現場では、今でも繰り返し口にされている言葉があるといいます。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では同社で長く人材育成等に携わってきた海稲良光氏が、印象深い3つの言葉を紹介しています。

トヨタの技術者が繰り返してきた言葉 海稲良光(OJTソリューションズ専務)

日々の知恵と改善により、ものづくりの場を高めていくために、トヨタで繰り返し言われている言葉があります。

「者に聞くな、物に聞け」

者とは人のことであり、物とは現場や商品・製品のことです。

現場の作業者から聞いたことと、実際に現場で起きていることが食い違っていることがよくあります。

ですから、管理監督の立場にある人は、部下からの情報に頼り切るのではなく、実際に自分の目で現場を見て、何が起きているかをつかまなければなりません。

「やってみせ、やらせてみて、フォローする」

「やらせてみて」までは実施していても、その後の「フォローする」まで徹底している会社はほとんどありません。

教えたことを本当に守り、実践するまでフォローすることが重要なのですが、実際には、「たぶんやっています」というレベルにとどまっているケースが多く見受けられます。

「教えたとおりにやっています」と言い切れるところまできっちりフォローしていかなければなりません。

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