韓国大統領「いつでも日本と対話」 三・一独立運動式典で演説

2021.03.01
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by 時事通信


1日、ソウルで開かれた「三・一独立運動」記念式典で演説する韓国の文在寅大統領(EPA時事)

1日、ソウルで開かれた「三・一独立運動」記念式典で演説する韓国の文在寅大統領(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は1日、日韓関係について「過去の問題は過去の問題として解決しつつ、未来志向的な発展にさらに力を注がねばならない」と訴え、「いつでも日本政府と対話する準備ができている」と改めて強調した。日本の植民地支配に抵抗した1919年の「三・一独立運動」の記念式典で演説した。
 文氏は「不幸な歴史を忘れない」と語る一方で、「100年が過ぎた今、韓日両国は経済、文化、人的交流などで互いにとても重要な隣国になった」と主張。「韓国の成長は日本の発展に役立ち、日本の成長は韓国の発展に役立った」と過去数十年の日韓の経済協力関係にも言及した。
 さらに「越えねばならない唯一の障害は時に過去の問題を未来の問題と分離できず、未来の発展に支障を招くことだ」と指摘。歴史問題は「被害者中心主義」の立場で解決を模索すると訴えつつ、日韓協力への努力も強調した。ただ元徴用工問題などでの具体的な解決策は示さなかった。(2021/03/01-11:13)

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