藤井聡教授が断言。無能な日本政府に予定通りのワクチン接種など不可能なワケ

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医療従事者に対してようやく始まった新型コロナウイルス感染症のワクチン接種ですが、日本政府の掲げる「6月までに高齢者の接種完了」は現実問題として本当に可能なのでしょうか? 京都大学大学院教授の藤井聡さんは自身のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』で、無能さを示す象徴となった「アベノマスク」さえ速やかに配れなかった政府が、さらに複雑なプロセスを要求されるワクチン接種を予定通り進めることなど不可能だと断言。そして、これらを取り仕切る菅政権そのものが腐敗しきっている証拠として総務省の「長男接待問題」などを例にあげながら、菅総理による官僚支配の「恐怖政治」を痛烈に批判しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2021年2月27日配信分の一部抜粋です。続きはご購読の上、お楽しみください)

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「ワクチン接種」は予定通りに絶対進まない~首相長男接待に象徴される菅”腐敗”政権がまともに機能できない本質的理由~

多くの国民が待ち望んだワクチンが、ようやく日本でも打たれ始めました。そして政府は、6月までに高齢者のワクチン接種を終えるのだと宣言しています。

こうした宣言を受け、多くの国民は、こうしてワクチン接種が国民全員に行き渡れば、コロナの呪縛からようやく逃れることが可能となり、自粛や時短の無い、かつてのような社会経済活動を再開することができるのだと漠然と考えています。

いわば多くの国民は、この春の訪れに合わせて、コロナによってもたらされた長い長い冬から抜け出すことができるのではないかという淡い希望を持っているのです。

しかし、今の状況を鑑みた場合、余程の奇跡でも起きない限り、今の日本で予定通りにワクチン接種が進められるようなことなど、万に一つも無いとしか考えられません。

なぜなら、菅内閣を中心とした今の日本の中枢部が圧倒的に「腐敗」してしまっており、まっとうな行政が何一つできない状況にあるからです。そんな腐敗政権においてワクチン接種行政だけが例外的にパーフェクトに完遂できるなどということはあり得ないのです。

思い出してみて下さい。

昨年の春、「国民の不安をぱっと解消させる」との、総理周辺官僚の下らない思いつきで、国民全員にマスク配布を決定したのですが、それが行き渡るまで何ヶ月もかかってしまいました。その間、民間マーケットにマスクが十分に行き渡るようになり、「アベノマスク」は「日本政府の無能の証」となりました。

たかだかマスク配布ごときであれだけの時間がかかったのですから、マスク配布よりも圧倒的に複雑なプロセスが求められるワクチン接種が、予定通りにできる筈がないということは、この一点だけでも簡単に理解できます。

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