平凡こそが幸せ。小林一茶の名句に学ぶ「コロナ禍の乗り越え方」

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コロナ禍の只中にある今、気分はどうしても塞ぎがちになってしまうもの。そんな時こそ古人が残してくれた句や詞が、私たちに生きるヒントや力を与えてくれるのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では文学博士の鈴木秀子さんが、小林一茶の句を解説しつつ、人生における「幸せ」や「喜び」について考察しています。

平凡な幸せに気づくコツ~小林一茶の句が教えること

痩蛙(やせがえる)まけるな一茶是(こ)れにあり

雀の子そこのけそこのけ御馬が通る

お馴染みの小林一茶の俳句です。『致知』の連載「人生を照らす言葉」では、文学博士の鈴木秀子さんが、一茶の俳句の現代的な意味を分かりやすい言葉で説き明かされています。

コロナ禍をどう乗り越えたらよいのかというヒントについても述べられています。


私たちは何事につけて完璧を求めがちです。

「100点でなくてはいけない、80点ではいけない」

というようなことをよく考えるわけですが、それがマイナスに働くと

「もっとお金がないといけない」
「もっと有名にならなくてはいけない」
「もっと賢くないといけない」

と自分を追い詰め、他人にもそれを要求してしまうことになりかねません。

そういう発想だけで生きていると、健康で普通の生活が送れることだけでも十分に幸せであるということに気づかないまま人生が終わってしまいます。

目出度さもちう位也(ちゅうくらいなり)おらが春

「中くらい」であることが、どれだけありがたいことなのか。一茶のこの句はそのことを伝えて、なお余りあります。

「もっともっと」と上にばかり目を向けるのではなく、平凡な毎日、何気ない目の前の一瞬一瞬の出来事に心を留めて、そこにある小さな喜びを深く噛みしめ味わっていく。

これは気持ちさえあれば誰にでもすぐにできることです。一茶もまた待ちに待った春がようやく来たという当たり前のことに大きな喜びを感じているのです。


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