コロナ解雇、10万人超える 製造業や小売りで多く―雇用不安収まらず・厚労省

2021.04.08
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by 時事通信


【図解】コロナ解雇・雇い止め人数

【図解】コロナ解雇・雇い止め人数

 厚生労働省が8日公表した集計結果によると、新型コロナウイルス感染症の影響による解雇・雇い止め(見込みを含む)の人数が、累計で10万人を超えた。7日時点で10万425人。業種別では製造業や小売り・飲食業が多い。感染の「第4波」が迫る中で収束の道筋は見いだせておらず、これら業種を中心に雇用不安は収まりそうにない情勢だ。
 解雇や雇い止めは、昨年春の緊急事態宣言に伴う経済活動の停滞を受け急拡大。その後は月1万人前後の高水準で推移し、8月に累計5万人を超えた。秋以降は増加の勢いが弱まり月5000人台が続いたが、年度末に当たる今年3月は9000人台に跳ね上がった。
 2日時点の業種別集計によると、累計では製造業が2万人を超えて最も多く、小売り、飲食、宿泊もそれぞれ1万人台。都道府県別では東京、大阪、愛知の順に多かった。非正規雇用の労働者は全体の半数程度とみられる。(2021/04/08-10:59)

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