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浮気夫の『遊戯王カード』をヤフオクにブチギレ出品⇒現在価格800万円!「旦那さん死んじゃうよ?」激怒の妻に賛否飛び交う

浮気をされた妻が、夫の遊戯王カードをオークションサイトで売却しようとしたところ、驚きの高値での入札が相次ぐ結果となり、多くの人々が事の推移を見守る事態となっている。

今回注目されているのは、ヤフオクに「遊戯王 まとめ売り」とのタイトルで4月10日に出品されたもの。商品説明には「今回浮気されたので仕返しに旦那のコレクションを売りに出すことにしました。未開封なのでそれなりの値段が付けば嬉しいです。」とのコメントが残されている。

ところが、その出品されたアイテムというのが、現時点では入手が相当困難とされている初期の頃のカード、それも未開封品だということで、ネット上のコレクターが騒然。日を追うごとに高値での入札が相次ぎ、13日の朝の段階で250万円に。その後、午前中の間に価格がさらに釣り上がり、同日午後には600万円を超える入札があったようだ。

その後、騒ぎがコレクター以外の層にも伝わったのか、悪戯の入札が相次ぎ、最終的に入札可能な最高額である99億9999万9999円を付けてカンスト(カウンターストップ)となり、一時は入札ができない状態となっていた。13日午後18時現在は悪戯入札が排除されたのか、現在価格8,001,000円で入札可能な状態に戻っている。

夫のコレクションを処分する妻に刑事罰は難しい?

ネット上には「旦那、死ぬかもしれん…」というコメントも見られるように、夫の浮気の是非もさることながら、それ以上に「夫のコレクションを妻が勝手に売るのはいかがなものか」という意見が多く飛び交っている今回の出来事。

この手の話題が取沙汰される度に振り返られるのが、過去に某ネット掲示板にて注目を集めた「鉄道模型を捨ててから夫の様子がおかしい」という投稿。古いネットユーザーの方ならご存じだと思うが、夫の鉄道模型コレクションを妻が勝手に処分をしたところ、夫が自身の蔵書や服などあらゆるものを捨てはじめるなど、見るからに病んだような状態になり、妻が大いに後悔する……といった内容だ。

今回の「遊戯王カード売却」も似たような感じで、夫婦間でのこの手のトラブルは絶えないものだと、大いに実感させられるところ。ただ、過去の「鉄道模型」のケースでは、妻がその価値を分からず、オフハウスで二束三文で売却したのに対し、今回の「遊戯王カード」の場合、ヤフオクの商品説明に「未開封なのでそれなりの値段が付けば嬉しいです。」とコメントしているところから、自身が売却しようとしているものがそれなりの価値があることを十分に把握し期待していることが見て取れる。

さらに遊戯王カード売却妻は、「発送ですが、そのままがいいのかバラした方がいいのかメッセージください。」ともコメントしており、どのようにして売ればより価値が高まるかを知る最も身近な人間である夫には、一切話を通していないことも分かる。つまりこれは、浮気のペナルティとして夫の同意で売却しているのではなく、やはり夫には無許可で売ろうとしている可能性が高いようだ。

このように、遊戯王カードを金銭的価値があるものと知ったうえで、所有者に無許可で売って利益を得ようとしているとみられる今回のケース。今後の離婚沙汰を見据えて、今のうちに夫の資産を現金化しておき、後に「慰謝料」や「財産分与」といった名目で分捕る計算か。あるいはそんなまどろっこしいことはせず、そのまま売却益を懐に入れる腹積もりか。その思惑は、今のところ明らかにはなっていない。

ただ一つ気になるのが、今回出品された遊戯王カードには、当シリーズが発売され始めた当時の初期のもの、それも未開封品が含まれているという点だ。

1999年2月4日に、その「Vol.1」が発売されたという遊戯王カード。夫がそのカードをどのタイミングで入手したのかは不明だが、20年前に発売されたものとなれば、売却妻との結婚以前に手に入れている可能性が大いにあるということ。もしそうであれば、この遊戯王カードは夫の結婚前の資産、夫婦間の共有財産ではなく夫の特有財産と見做されそうである。

となると、いくら妻とはいえ夫の特有財産を勝手に売却したということで、窃盗・横領・詐欺などの罪に問われるのではないかといった意見も出てくるワケで、ネット上でもそれを期待する声も散見される。ただ実際のところ、夫婦や親子間などにおけるその手の犯罪は「親族相盗例」なる刑法上の規定によって、刑は免除されるのがどうやら通例となっているようだ。

「金目のもの」として狙われる遊戯王カード

先述した通り、1999年に発売が開始された「遊戯王カード」。当時ハマっていた子どもたちが、20年以上の年月を経て大人になりコレクター化したという背景もあり、ここに来て人気がさらに高まっている印象。昨年12月に新作のカードが発売された際には、東京・秋葉原にあるカード専門店の前に開店前から人が集まって「密」の状態となり、警察が出動する事態にまでなった。

そんな人気ぶりとあって、ネット上やカード専門店などで取引される際の相場も、昨年あたりから一気に高騰。それに伴って、レアな「遊戯王カード」を狙った空き巣や盗難が、このところ目に見えて増えている。

昨年11月に報じられたケースでは、現金や時計などの貴重品のほか、高価なカードが盗難に遭い、被害総額はなんと1億円以上にのぼったという。犯人は、高価なカードの持ち主とみられる自宅の前にカエルやクワガタを置き、その持ち主がTwitterに投稿するように仕向けることで、自宅の場所や帰宅時間を把握したとされ、その巧妙すぎる手口に驚きの声が大いにあがった。

また先日の3月下旬には、東京・池袋にあるカード専門店に侵入し、遊戯王などのカード約80枚(計約100万円相当)や現金約26万円を盗んだ男が逮捕されたとの報道が。高校時代にロッククライミング部に入っていたという犯人は、ビルの6階にある店に屋上からロープを伝って侵入したとみられており、取り調べに対して「借金を返すためにやった」と供述しているという。

このように昨今の価値高騰により、コレクター視点というよりも、明らかに「金目のもの」として狙われるようになっている遊戯王カード。赤の他人である盗っ人から狙われるのも当然嫌なものだが、今回のケースのように同居人からも狙われる可能性もあるとなれば、コレクターとしてはまさに気が休まる時がないといった心境だろう。

Next: 「旦那が夜の遊戯王だったというオチ」

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