世の中には、ほとんど業務をせず赤字のままでも存在させておくだけでメリットがある会社もあるようです。妻子の扶養のために存続させている株式会社があるという行政書士の読者から、その会社での新たなビジネスの可能性について、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江一石さんに相談がありました。永江さんは、その手の質問をする前にすべきことがあるとアドバイス。生活に支障がないうちに新たなこと可能性を探す姿勢については、評価しています。
行政書士に付加価値を付けたビジネスの可能性
Question
行政書士事務所を運営しております。業務内容は主に融資支援、建設業やビザの許認可申請です。また、ほとんど休眠状態の株式会社も持っております。業務内容は医療介護に関する書類作成代行業です。1人の法人で赤字続きですが、今後も継続していくつもりです。理由は、妻子を扶養にいれるためです。法人をたためば、妻子の社会保険料も負担する必要があり、家計にも打撃があります。
そんな理由から、簡単につぶすのも抵抗があるので、行政書士業務に付加価値をつけたコンサル業務を法人でやってみようと考えております。一方で、資格にこだわらずにやりたいことをやってみようとも思いますが、赤字が続いているため、法人で融資を受けるのは難しいと思います。しかも現状、法人で何をやっていいかがわからず、足がとまっている状況です。特に生活に支障がない現状だからこそ、やりたいことがわからないのかもしれません。
そこで、資格に囚われずに今持っている法人をどう生かしていったらいいか、もしくはこんなビジネスやってみたらいいなどと永江様が考えるようなものがあればアドバイスいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
永江さんからの回答
初めにバッサリ斬ってしまい申し訳ありませんが、ご質問を読む限り「法人を継続する必要性」は伝わってくるものの、質問者さんが主にどんな仕事をしていて何が得意分野か全く分かりませんでした。それなのに「こんなビジネスをやったらいい」なんて無責任なアドバイスは出来ません。
士業は今どこも苦しいと思うのですが、生活に支障がないうちに新しい手を打つのは良いと思います。ただ全く知見のない分野をゼロから始めても労力と時間がかかって難しいので、やるなら自分にしか出来ないことを考えた方が良いでしょう。
例えばわたしのサロン生の行政書士さんはコロナ禍の補助金申請代行で依頼が絶えないそうです。既に始めているところは多いですが、融資の申請って非常に煩雑で出来るところが少ないので集中しているとか。
同様に、まずは自分が何が得意かを全て書き出してみることから始めてみてはいかがでしょうか(方法はマインドマップがおすすめです)。自分はどこに強みがあるのか整理出来ればもう少し具体的なアドバイスが出来ると思うので、再度ご質問お待ちしています。
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