衆参3選挙、広島で与野党伯仲 北海道、長野は立憲リード

2021.04.20
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by 時事通信

 25日投開票の衆院北海道2区、参院長野選挙区両補欠選挙と参院広島選挙区再選挙について、時事通信は各陣営や与野党への取材を通じて情勢を探った。北海道2区と長野でそれぞれ立憲民主党候補が優位に戦いを進める一方、広島では与野党が伯仲している。
 広島の再選挙は、2019年参院選をめぐる公職選挙法違反事件で有罪が確定した前参院議員=自民離党=の当選無効に伴う。広島は自民党が衆院7選挙区中5選挙区を占める地域だが、立憲などが推薦する諸派の宮口治子氏と自民の西田英範氏が激しい接戦を展開している。
 自民党の幹事長は19日の記者会見で、「関係者の奮起を期待したい」と強調。同党関係者は「事件もあり支持層を固め切れていない。残り1週間は自民支持層に的を絞りたい」と語った。
 自民党が擁立を見送った北海道2区は、立憲の松木謙公氏が日本維新の会の山崎泉氏ら5人をリード。自民党の一部には無所属候補を応援する動きもあるが、支持は広がっていない。
 立憲の羽田雄一郎元国土交通相の死去を受けた長野補選では、共産、国民民主、社民各党が推薦した立憲の羽田次郎氏が先行し、自民党の小松裕氏が追っている。同氏を推薦する公明党の関係者は「弔い合戦で厳しい」と語った。
 3勝を狙う立憲の代表は19日の執行役員会で「それぞれ健闘をいただいているが、選挙は後半しっかり戦った方が票を伸ばす」と訴えた。(2021/04/20-07:13)

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