常連客と道端で遭遇。店員はどうリアクションするのが正解なのか?

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多くの方が心当たりがあると思われる、「知り合いに気付いていないフリをしてやり過ごす」という行為ですが、ほとんどの場合、先方に見抜かれてしまっているようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、店舗外でお客様と遭遇した際の「正しいリアクション法」を紹介。さらに「気付いていないフリ」がいかに損失に結びつくかを解説しています。

道端でお客様と遭遇!どんなリアクションを取りますか?

店舗外でお客様と遭遇する時って、たまにありませんか?

記憶に無いお客様(そんなにお互いに知らない)場合は別として、お客様の顔くらいは認識できるようであれば、どういうリアクションを取るかは結構大事だと思っています。

これは、わざわざ積極的に話しかけようということではありません。

よく目にするのは、「お客様が気付いてからリアクションを取る」という人です。

私は仕事上なのか、スタッフさんの顔を覚えていることも多いため、普通に外や商業施設内なんかを歩いている時に、「あ、あの店の人だな」ということがわかることが多々あります。

その瞬間、明らかに向こうが気付いていない場合も当然沢山あるのですが、そうではなく、「気付いているけど、気付いていないフリをしている」人も見かけることがあるのです。

こちら(私)は気付いているので、すれ違いざまなどに「どうも」的な会釈をしたり、少し笑ったりするのですが、そうするとスタッフさん側も会釈をしてくれたり、ニッコリしてくれたりします。

ここで気になるのは、「気付いていないフリ」をするということです。

これは対お客様だけではなく、普段の人付き合いでもあるあるな気がしますが、気付いているのにも関わらず気づかないフリをしてなんとかスルーしようとする人っていますよね。

私もプライベートな時はたまにそうしてしまうことがあるので、全然他人のことは言えないのですが、こういう時に恐ろしいのが、相手は気付いていないフリをしていることに気付いているということなんです。

つまり、「本当は気付いているのに気付いていないフリをしているなー」ということが見透かされている状態なんですね。

実はつい今日もこれがありまして、知っている人が前から歩いてきて、私はすれ違いざまに気付いて会釈をしたのです。

すると、向こうも完全に気付いていたようで、会釈を返してくれたのですが、そこで私が感じたのは、「気づかないフリをして通り過ぎようとしていたなー」ということでした。

これって、どうしても無意識で感じてしまうんですよね。

すると何が起きるかというと、微妙な気持ちになります。

もちろん全員が全員ではありませんが、わかっているのにスルーされるというのは、若干不可解な部分があったり、無視をされたかのような気がして、あまり気持ちの良いものでもありません。

そしてそういう時に限って、相手からは挨拶をされたりするので、得てして妙なリアクションになってしまいがちなように感じます。

だとしたら、道端、ここでは店の外としますが、そういう場所でお客様と遭遇した時にやるべきことは、自分が先行してリアクションできるようにしておくことが大事なのだと思います。

例えば、向こうからお客様が歩いてきたなとわかったら、こちらから会釈をしたり、微笑みかけるというようなことですね。

先手をお客様に取られてしまうと、本当に気付いていない場合は良いとしても、もし気付いているとしたらどうしても違和感の残る感じがしてしまいます。

だったら最初からこちらが先手を打てていれば良いわけです。

もちろんお客様の中には、自分が店の人間だと気付いてもらえないこともあるでしょうが、やっておいて損をするということはありません。

見ないフリをして、先手を譲ってしまうくらいなら、例え気付いてもらえなくても、こっちからやっておけば良いのです。

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