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家からテレビが無くなる日。団塊世代が最後の砦、2040年には「砂嵐」も映らない=今市太郎

10代・20代の約半数がまったくテレビを見ないことが判明しました。彼らが独立世帯になるとき、すでに家にテレビは無くなります。そして、 団塊世代が平均寿命を迎える2040年、テレビ文化は消滅します。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2021年5月23日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

10代・20代の半数「テレビは見ない」

5月20日、NHK放送文化研究所が5年毎に調査している国民生活時間調査が発表されました。

その内容に驚きが集まっています。というのも、テレビの視聴時間が5年前の調査と比べて、10代から20代まで軒並み減少しています。

郵送の調査日にテレビを15分以上視聴した対象者のみが回答した数字で、かなり緩い条件であったにもかかわらず、以下ような数字が出てきています。

10~15歳:56%(前回2015年:78%)
16~19歳:47%(前回2015年:71%)
20~29歳:51%(前回2015年:69%)

ざっくり言えば、昔ならもっともテレビを見たはずの10代・20代は、すでに全体の半分しかテレビを視聴していないことが鮮明となっています。
※出典:国民生活時間調査 – NHK放送文化研究所

こうした動きは、電通の資本傘下にあるビデオリサーチの調査においても、数年前から同様の傾向が現れていましたので、この業界に精通した向きにとっては、何をいまさらという感じがあります。

それにしても、若者の半数がすでにテレビをまったく見なくなっているというのは、かなり衝撃的な事実です。

テレビを見るのはお年寄りだけ

今回の調査では、全対象者の視聴も、前回調査の85%から79%に低下しています(世帯視聴率自体は、過去はセットインユースからHUT、現在ではTVerなどネット配信の視聴率も加えるようになっていますので、細かい数字は異っていますが)。

現状で地上波放送のテレビを支えているのは、在京各局が広告販売の足しにならないとしてターゲットから完全に外している60代・70代といった、かなり皮肉な結果となっていることがわかります。

Next: 10代・20代が独立世帯になるとき、すでに家にテレビは無くなる

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