元ゲームデザイナーが伝授「スマホゲーム依存」から決別する方法

shutterstock_1096316093
 

依存状態とまではいかないものの、ゲームやSNSに没頭するがあまり空き時間のほとんどがスマホに支配されているという話、よく耳にするものです。そんな状況から脱却する手立てがあるならば、知っておきたいものですよね。今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』では、iU情報経営イノベーション専門職大学教授でゲームデザイナーの経験もある久米信行さんが、スマホを遠ざける方法とその際に生まれる「空き時間と心のスキマ」を埋める具体的方法をレクチャーしています。

久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

オトナの放課後相談室「悪習慣を断つ、いい方法はないでしょうか?」

Question

shitumon

スマホゲームがやめられなくて困っています。

不毛な時間を過ごしていることは、重々理解しているのですが、ついついやってしまいます。

実際、スマホゲームをしている時間に、かねてから身につけたいと思っている英語力の習得をしたり、ためになる本を読む方が有意義だと思うのですが、それなりに楽しくて、小さな達成感が得られるスマホゲームの誘惑に勝てません。

悪習慣を断つ、いい方法はないでしょうか?(大阪府・33歳、男性)

久米さんからの回答

スマホを持たない・手元に置かない時間づくり。他のことを楽しむ習慣づくり。

元ゲームデザイナーの端くれとして責任を感じます。ゲームは脳内麻薬が出やすく中毒性があるのです。特に、スマホゲームは、いつでもどこでもゲームが楽しめるので、さらに中毒になりやすいのです。

既にご存じとは思いますが、WHO(世界保健機構)が2019年5月25日に、いわゆるゲーム依存を「ゲーム障害」の病名で依存症分野の疾病に加えることを決めました(2022年から適用)。

アルコール依存症対策で知られる「NPO法人ASK」のWEBサイトから引用しますと、ゲーム障害は次のように定義されています。

臨床的特徴

 

  • ゲームのコントロールができない。
  • 他の生活上の関心事や日常の活動よりゲームを選ぶほど、ゲームを優先。
  • 問題が起きているがゲームを続ける、または、より多くゲームをする。

 

重症度

 

ゲーム行動パターンは重症で、個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている。

 

期間

 

上記4項目が、12ヵ月以上続く場合に診断する。しかし、4症状が存在し、しかも重症である場合には、それより短くとも診断可能。

WHOが病気と認定

もし、上記の条件に該当するほど重症の場合は、同NPOが推奨するリスト等を参考に、専門家に相談をする必要があります(もちろん依存症は治療できるのでご心配なく)。

ゲーム依存症 相談先一覧

しかしながら、このメルマガを読む時間と根気?がある上、わざわざ相談までしてくださるのですから、そこまで深刻でないでしょう。

そこでまず試してほしいのは、スマホに触れる時間を決めて、それ以外は触らないこと(当たり前のことしか言えなくてごめんなさい。でもこれが一番効き目があるのです)。

久米さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラから

 

print
いま読まれてます

  • 元ゲームデザイナーが伝授「スマホゲーム依存」から決別する方法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け