スピーチのプロが気づいた、物も言葉も「捨てる」という行為が価値を生む事実

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自分の言わんとすることがどうも相手に伝わらないと感じる方、それは話し手であるあなたに問題があるのかもしれません。今回のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』ではスピーチのプロである森裕喜子さんが、衣類や所持品の断捨離をして判ったという、いらない言葉を捨てる勇気と決断の重要性を紹介。その中で森さんは、「捨てること」は決してネガティブな行為ではなく、余計なことを捨てるからこそ「本当に伝えたいこと」が見えてくると記しています。

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いらないことばを捨てる覚悟

先月21日の金曜に行ったトークライブの続きというか、拡大版というか、書きたいと思っていたものを、号外にしてお届けしようと思います。

トークライブは毎月1回行っています。時間はいつも、19:30からの30分間。

今回のトークテーマは「ことばをいかに捨てるか」。

「捨てる」

このことばに興味を引かれた方がかなりいらしたようで、ライブ終了後に、「都合で視聴できなかった、残念!」というようなお声もいただきました。

たくさんモノを所有していて、余るほどにある。それでもどんどん増やす。

こんな物質世界では、もう「豊かさ」は実感できない。そんな時代ですよね。

余計なものは要らない、その代わり、本質的な「豊かさ」を知りたい。

自分自身が本当に求めているモノ、情報、考え方、ことば、生き方。

今、これを見極めるときなんだろうなと、感じています。

ダンシャリで6割減

今回の「捨てる」のテーマのきっかけは、GWでした。

休みの日に、衣類や所持品など、ダンシャリをしました。

6割くらい、手放しました。

減らしすぎて、あとで困るかな、とも思いましたが、…全くの逆。

空間が増えて非常に快適! なんていい眺め!

ギッシギシに服が並んでいた場所が、今はスッカスカ。引き出しも、カラカラ。部屋が呼吸し始めた、そんな感じがします。

住人である自分も、心、スッキリ~。

6割減、と書きましたが、そもそもどんどん手放していくほうなので、マックス所持していた頃のモノの量と比較すると、1割くらいしか残っていないと思われます。

いかに「所有していただけで役立てていなかったモノ」を持っていたか。いかに、本当は要らなかったモノたちが多かったのか。そして、なんて浪費していたんだろう。とほほ。

それらを経験し、そして今回、モノを減らして、一つ、大きな発見をしました。

よく雑誌やインテリア写真で「素敵ねえ」という雰囲気がありますよね。いいなあ、あたしもこんな風に暮らしたい。そう思っていた、憧れの空間。

写真やショールームで見ていたときは、結局、高級品や広い立派な住まいでないと実現できない、と思っていました。

でも、ちがうんだ、と今回気づいたのです。

「いいなあ」と思える空間は、高級品が広い場所にあるから、ではなかった。

自分の生活に必要なモノを選び抜き、それらのモノが実生活で生き生きと役目を果たしている。それが写真に収まった姿全体が、一つの絵として素敵なのだ!とわかったのです。

一つ一つがたとえ高級品ではなくても、自分で「そのモノの命を活かすことができている状態」であれば、モノも、場も、輝くのです。

そうだったのか~~~!

なんだか目から鱗。

これ、きっと、今まで散々、言語化されていることで、私自身も読んだり聞いたりしていたことなんでしょうけれども、実際、どうやったらそこに到達できるのか? 今回初めて体験しました。

活きたモノたちと共に暮らす空間がどれほど心地よいか。

とはいっても、まだまだこの体験ははじまったばかりですから、これからもダンシャリで磨いていこうと思ってます。

そして!

このとき、同時に、わかったのです。

「これって、スピーチと同じじゃん!」

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