ロシア航海士を逮捕 漁船転覆、業過致死容疑―海保

2021.06.07
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by 時事通信


紋別港沖の漁船衝突事故で逮捕されたロシア船の3等航海士、パーベル・ドブリアンスキー容疑者(右)=7日午前、北海道紋別市の紋別海上保安部

紋別港沖の漁船衝突事故で逮捕されたロシア船の3等航海士、パーベル・ドブリアンスキー容疑者(右)=7日午前、北海道紋別市の紋別海上保安部

 北海道紋別市の紋別港沖でロシア船と紋別漁協所属の毛ガニ漁船が衝突し、漁船の乗組員3人が死亡した事故で、紋別海上保安部は7日、業務上過失致死などの容疑で、ロシアのズワイガニ運搬船「AMUR(アムール)」(662トン)の3等航海士、パーベル・ドブリアンスキー容疑者(38)を逮捕した。同保安部は認否を明らかにしていない。
 逮捕容疑は5月26日午前6時ごろ、適切な監視を怠ってアムールを操業中の毛ガニ漁船「第8北幸丸」(9.7トン)に衝突させ、乗組員3人を死亡させるなどした疑い。
 事故は紋別港から約23キロのオホーツク海上で発生。転覆した第8北幸丸の機関長、沼端賢良さん(64)と、いずれも甲板員、井上征俊さん(37)、今野俊介さん(39)の3人が海に投げ出され死亡した。
 同保安部によると、アムールは事故後、紋別港に係留され、乗組員は船内にとどまっていた。事情聴取などの結果、衝突時のアムールの航海当直責任者だった同容疑者が監視を怠ったことが事故原因と判断した。
 紋別漁協の飯田弘明組合長(69)は逮捕を受け、「一歩前に進んだ。事故状況についてより詳細に調べてほしい」と話した。(2021/06/07-11:58)

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