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なぜ韓国は「うつ病」ワースト1位に落ちたのか。国民の36.8%が苦悩、反日激化の一因に?=勝又壽良

韓国の「うつ病」患者数がOECD加盟国でワースト1位を記録していたことが分かった。韓国国民の36.8%が苦しんでいる。その背景を読み解けば、反日にこだわる理由も見えてくる。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)

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※本記事は有料メルマガ『勝又壽良の経済時評』2021年6月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)
元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。

反日の材料を四六時中も探し続ける韓国

日韓関係に平穏な時期は来るのか。

徴用工問題・慰安婦問題だけが日韓対立の火種ではない。最近は、竹島問題をめぐって東京五輪ホームページの掲示問題で、韓国は東京五輪不参加をちらつかせている。文政権で首相を経験した2人が、東京五輪ホームページから竹島を完全に削除しなければ、韓国は不参加にすべきであると主張している。

韓国は、東京五輪の日本ゴルフ代表チームが、旭日旗を連想させるデザインのユニフォームを公開したことも問題視している。日本ゴルフ協会のホームページには、東京五輪日本代表のユニフォームの写真が掲示された。それによると、「右斜め45度の赤・ピンクのストライプ」が含まれていたことで、旭日旗を連想させると言うのだ。

韓国では、大袈裟に言えば四六時中、日本を監視している感じだ。日本において何か、韓国に関わりのありそうなことが起こると、即時に反応して「反日運動」を始めるのである。

「対話」ができない

日本がいくら説明しても聞く耳を持たないで、一方的な日本批判を展開する。これは、一種の「リテラシー欠如」の表れである。リテラシーとは、「知識・能力」と理解されているが、相互にコミュニケーションする能力である。「対話能力」と言ってもよい。

韓国進歩派は、日本にだけ心を閉ざして、「対話拒否」をしているわけでない。国内でも、反対派との間にリテラシー欠如に陥っている。いわゆる、「敵・味方」論に立っているのだ。味方陣営だけと話をして、敵側陣営との対話を絶っている。

これは、政治上だけで済まない点が深刻である。個人レベルでも多くの悩みを抱えながら、それを受け入れる雰囲気が社会に存在しないのだ。

韓国芸能人の自殺が相次ぐ背景

韓国芸能人の自殺がよく報じられている。心ない投書が、心に大きなダメージを与えて悲劇をもたらすものである。実は、こういうケースが特異なものでなく、個人生活全般に広がっている。

それには、次のような背景がある。先ず、ここから話をしておきたい。

韓国では、同じ苗字が多くて、日本人にはすぐに氏名を覚えきれないほどだ。これは、韓国が宗族社会という出自をもっている結果である。同じ姓の人と結婚しないのは、同じ宗族内の結婚を避けるという習慣を守っているもの。同じ宗族内では、相互扶助は当たり前だ。贈賄事件が頻発したのは、宗族社会のもたれ合いを象徴している。反面で、他の宗族と敵対関係に立ってきた。それだけ、生存競争が厳しかったという証拠であろう。

これは、中国の宗族制を継承した結果である。他の宗族との間では、「械闘」(かいとう)と言われる武力闘争を起してまで争ってきた。つい2~3年前、この械闘が起って当局が両宗族を罰したというニュースがあった。

韓国でも、底流でこうした宗族間の対立があるので、欧米流のオープンな市民社会になれず、個人の孤立が起こって現在に至っている。

Next: なぜ韓国で「うつ病」が続出?コロナ禍でさらに状況は悪化した

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