台湾のWHO総会参加を ミャンマー国軍非難―参院決議

2021.06.11
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by 時事通信


国会議事堂

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 参院は11日の本会議で、世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加を認めるよう関係各国に呼び掛ける決議を採択した。ミャンマー国軍によるクーデターを非難し、民主的な政治体制の早期回復を求める決議も可決した。ともに全会一致だった。
 WHOに関する決議では、台湾は新型コロナウイルスの発生直後から先駆的な取り組みを実践してきたにもかかわらず、昨年と今年のWHO年次総会参加が中国の反対で認められなかったと指摘。「台湾が参加できないことは国際防疫上、世界的な損失だ」と強調した。
 ミャンマーの決議は8日の衆院決議と同様の内容で、軍事クーデターについて「民主化への努力と期待を踏みにじり、全く認められない」と指摘。「民間人への残虐行為」の停止やアウン・サン・スー・チー氏らの解放も求めた。
 外相は本会議で、決議を踏まえて関係国への働き掛けを続けると表明した。WHOについて「地理的空白を生じさせるべきではない」と重ねて主張。ミャンマー情勢では「事態改善が見られない状況を改めて強く非難する」と語った。(2021/06/11-11:01)

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