忙しい日々を送っていると、子どものたわいもない話を聞く気になれないことはあるもの。さらに頭ごなしの指図も増えていくと、親子の距離は離れていってしまいます。「アクティブリスニング」の考え方は知っていても上手くいかないという相談が、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、30万部ベストセラー『ゼロ秒思考』など22冊の著書を持つ赤羽雄二さんの元に届きました。赤羽さんは、職場で部下に対しても効果がある話の聞き方を1週間だけでも徹底することを提案。子どもも部下も態度がガラッと変わるとオススメしています。
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子どもの話がどうしても聞けません。ああしろこうしろ言ってしまいます
Question
38歳の男性です。小学生の子ども(男子)が2人いますが、話を聞くことがどうしてもできません。宿題はやらないし、片付けないし、ゲームばかりしているし、ああしろこうしろと言ってしまい、アクティブリスニング(積極的傾聴)がどうしてもできません。
赤羽さんからの回答
ご質問どうもありがとうございます。お子さんの話を全部聞こうとは普通思わないですよね。どんな親でも、言うことを聞かない子どもにあれこれ言いがちなのはよくわかります。
ただ、百歩譲って、会社でも、家でも、アクティブリスニングを1週間だけ徹底してみてください。驚くほど部下や子どもの態度が変わります。
部下であれば、横柄な感じで話したがらなかったのが、あれこれ話してくれるようになります。悪い話など特に後回しにされていたものをすぐ報告してくれるようになります。暗い感じの職場で笑い声が響くようになります。
子どもであれば、学校で何があったとか、友達とどうしたとか、これまで話してくれなかったほど話してくれるようになります。男の子の場合は、あまり父親と話したがらないこともありますが、そういう壁もなくなります。
態度が大きく変わるのを見ると、これはどうも部下や子どもの側の問題ではなかったのではないかと思えてきます。これまで、いかにご自身が話を聞こうとしていなかったのか、痛感されると思います。
やり方としては、
- 子どもが話そうとしたら、いっさい口をはさまない。最後まで聞く
- ばかなことを言っていると思っても、「ああ、そうなんだ」とそのまま受け止める
- 新聞を読んだりパソコンをしていたりしても、話しかけられたら真剣に聞く(上司と同じ)
- 子どもに話しかけられたことをすなおに喜ぶ
がお勧めです。「自分の親はこんな接し方をしてくれなかった」と思ってもそれはそれ、悪いことは言わないので、ぜひやってみてください。
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