クレームを入れてきた客から最終的に「感謝の言葉」さえ貰える“ウラ技”

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前回の記事『相手に『YES』の反応をさせる。クレームをあっさり収める裏ワザ』でクレーム対応の技術について話してくださった無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーの吉田こうじさん。今回は、クレームを収めるだけでなく、最後に感謝の言葉を貰えることが増えるという目からウロコの裏ワザを伝授しています。

相手の裏の心理に共感できるとクレームは収束します

クレーム対応の続きで、相手の怒りの感情を鎮める方法についてです。

前回の「相手に『YES』の反応をさせる。クレームをあっさり収める裏ワザ」では、間髪入れずに相手の発した言葉を繰り返すことで、相手の言いたいことに共感している姿勢を見せながらお詫びの言葉を入れていくという技術についてお伝えしました。

今回は、せっかくなのでさらに相手の気持ちに一歩踏み込んだ共感の技術についてお話しします。この技術が使えるようになると、クレーム対応は格段に収束しやすくなるし、お客さまからも最後には「ありがとう」と言われることが増えると思います。

これからお伝えする技術は、怒りの感情を生み出した原因となっている感情に共感するという技術です。私たちが怒りという激しい感情を感じるとき、怒りの感情にかき消されてしまってなかなか気づきませんが、実はその背景に様々な感情が生まれています。

先日、県外の研修の仕事であるホテルに泊まりました。そのホテルでは、オートロックのカードキーだったのですが、自動販売機でビールを買って部屋に戻ろうとしたら、そのカードキーがエラーで部屋に入れなかったのです。僕はすっかりくつろいでいてて素っ裸の上からガウン一枚だし…。でも、仕方がないのでエレベーター脇の電話でフロントを呼び出したのですが、その時のフロント女性の対応が開口一番「お客さま、カードキーの使い方はご存知でしょうか?」みたいなことを電話口で言われて…。こっちは素っ裸にガウン一枚で早く部屋に戻りたいっていうのに…。おまけに月に4、5回はホテル暮らししている人間を捕まえて、カードキーの使い方の説明を始められたので、ブチっとキレそうになってですね…。結局、カードキーの磁気エラーのせいだったのですが、その時の僕の怒りの裏側にある様々な感情は何だったかと振り返ると、

・カードキーの使い方もわからないおノボりさんだと思われて自尊心が傷ついた
・素っ裸にガウン一枚でいることへの羞恥心
・ガウン一枚だけで廊下にいたので寒かった
・超特急で対応して欲しいのに軽く扱われて自尊心が傷ついた

こんな感情が怒りの感情の裏側に隠れているわけです。今回のテクニックは、こうした裏側の感情に共感するというものです。

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