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平井デジタル相、五輪アプリ受注を巡りNTTの「迎賓館」で豪華接待疑惑。下請け脅しに続く不適切ラッシュでKO寸前

平井卓也デジタル担当相が東京五輪向けアプリに関連して、開発を受注したNTTグループの幹部から、豪華接待を受けていたと文春オンラインが報じている。

記事によると、平井氏が接待を受けていたのは、デジタル相就任後の昨年10月2日と12月4日。2度にわたりNTTの澤田純社長から接待を受けていたという。平井氏との会食は2回とも和食だったようで、2万4,000円のコースに1本10万円単位の高級ワインも供されるという豪華なものだったという。

その後、東京五輪向けアプリは、NTTの100%子会社・NTTコミュニケーションズを中心とした5社のコンソーシアムが約73億円で受注し、そのうちNTTコミュニケーションズの契約額は約46億円だったとのこと。その後に事業費が削減され、NECについては契約が解除されたものの、NTTコミュニケーションズは引き続き23億円分の受注を確保したという。

文春の「次なる矢」を期待する声も

平井デジタル担当相といえば、同じく東京五輪向けアプリに関連して、請負先のNECを「脅しておいた方がよい」などとパワハラまがいの指示を出していたことが、流出した音声データによって発覚ばかり。

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その後だが、平井氏は上記と同じ会議の場で、デジタル庁が発注予定の事業に自身と近い関係にあるベンチャー企業を参加させるよう求める発言もしていたと、文春オンラインによって報じられる事態に。「官製談合防止法に違反か」とも指摘されたこの件だが、平井氏はこの報道に対して、発言があったとされる会議の音声を報道各社に公開するという異例の手段で、自らの潔白を主張していた。

そんな平井氏の反撃に対して、文春が新たに投じたのが今回の「高額接待疑惑」ネタだったわけだが、ネット上では「文春、まだまだネタ持ってそう」と、第3弾・第4弾も用意しているのではとの見方も浮上している。

総務省接待と同じ“迎賓館”での接待&流出か

いっぽうで、今回の文春オンラインの報道において、一部から注目されているのが、豪華接待の舞台となったNTTの迎賓館と呼ばれる「KNOX」という店の存在だ。

一企業による「迎賓館」といえば、あのパソナグループが港区元麻布の高級住宅街に「仁風林(にんぷうりん)」なる施設を持ち、安倍晋三元総理をはじめ名だたる大物政治家が、美人秘書軍団によるまさに酒池肉林の接待を受けたと、過去に報じられたことがある。そちらはパソナの福利厚生施設という名目だったのに対して、今回報じられている港区・麻布十番にある「KNOX」は、NTT社員専用の完全会員制のレストランの模様。一応、某グルメサイトにも掲載はあるものの、クチコミ件数はたったの3件で星評価は3.13。その微妙すぎる評価が、逆に知る人ぞ知る隠れ家といった雰囲気を醸し出している。

この施設だが、ついこの前にもNTTによる総務省幹部らへの接待が問題となった際に、その接待の舞台となった場所でもある。接待を受けたのは総務省幹部のみならず、野田聖子元総務相、高市早苗元総務相、坂井学元副大臣などの名もあがるなどして大問題となったが、この件をスクープしたのも文春オンラインだった。

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ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、この総務省幹部らへの接待問題を取り上げた記事の中で、澤田純社長によりNTTドコモがNTTの完全子会社となったことを面白く思わない人物によって、「KNOX」の台帳が週刊文春編集部に持ち込まれたのではないか、とスクープの裏側を推測していた。今回の平井氏に対する接待の件も、もしかすると同じ台帳から判明した可能性がありそうで、同じ流出ネタで2度目のスクープとなった模様だ。

平井氏側からすれば、前回は恐らく部下からだと思われる会議音声データの流出で「人望がない」と評されてしまったが、今度はNTTと総務省の癒着を探る取材の「副産物」によって、自分が豪華接待を受けていたことが露見してしまうという、なんともツイてない展開。ネット上では「文春vs平井は平井KO負けだ」との声もあがっており、来る自身の選挙を前にして大きなダメージとなったのは間違いなさそうだ。

Next: 逆にNECは接待しなかったから恫喝された?

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