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麻生太郎実家と中国人仕手筋の争い勃発。廣済堂が独占する都内斎場を牛耳るのはどっちだ?=山岡俊介

廣済堂<7868>の大株主に名を連ねるのは、麻生太郎副総理の実家である「麻生」と「中国系仕手筋」だ。事情通によれば、中国側は麻生持ち分を上回る24%以上を押さえているのではないかという。廣済堂グループが持つ都内6カ所ある火葬場併設斎場は資産価値が大きいうえに、ほぼ東京市場を独占。中国側の狙いもこの斎場であろう。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介)

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※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2021年6月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。

廣済堂、15年ぶり高値ののち下落

広告・印刷・人材紹介からゴルフ場開発、斎場など手掛ける「廣済堂」(7868。東証1部。東京都港区)の株価が2006年7月以来、約15年ぶりの高値となっていた(※編注:原稿執筆時点6月7日。6月21日現在ではすでに下落に転じ、700円台と年初の水準に戻っています)。約3カ月に渡って高値揉み合いが上放れた格好だ。

廣済堂<7868> 日足(SBI証券提供)

廣済堂<7868> 日足(SBI証券提供)

大株主に名を連ねる「麻生」と「中国人仕手筋」

2019年1月、廣済堂は米国ファンド「ベインキャピタル」と組んでMBOを発表も、創業家と社外取締役の反対で頓挫。そして旧村上ファンド系の「南青山不動産」が対抗TOBを仕掛けるも失敗。

そうこうするうちに麻生太郎副総理の実家である「麻生」(福岡県飯塚市)が19年11月ごろから買い集め出して、現在、約45億円を投じて20.8%で筆頭株主。

しかし、2位には「グローバルワーカー派遣」という中国系がおり12.4%。同社代表取締役は李叶氏で、「ラオックス」(8202。東証2部。東京都港区)の大株主でもある「日本観光免税」(5.8%で第3位)という会社にも関わっている。日本観光免税はラオックス社長の羅怡文氏が代表取締役だ。

さらに、廣済堂の6位株主は「アジアゲートホールディングス(1783。JQ。東京都港区)で3.3%。このアジアゲートは、「ワンアジア証券」を「アジア開発キャピタル」(9318。東証2部。東京都中央区)と共に支援している。また元「SJI」(現「CAICA」。2315。JQ)の李堅氏も関与してるようだが、彼は松浦大助氏とも親しいと噂されている。

話がややこしくなったので、廣済堂に話を戻すと、3位株主の「桜井美江」氏は創業者一族で、中国側についているという。

事情通によれば、中国側は麻生持ち分を上回る24%以上を押さえているのではないかという。

都内6カ所ある火葬場併設斎場は資産価値が大きいうえに、ほぼ東京市場を独占。中国側の狙いもこの斎場であろう。

Next: 中国政府の意向とも一致か。麻生家vs中国人仕手筋の結末は

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