文在寅へ「余命宣告」。韓国大統領選に出馬表明の“天敵”が猛批判を展開

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先日掲載の「見えてきた文在寅の末路。政界入りを決意した元検事総長の使命感」でもお伝えしたとおり、水面下で着々と政界進出の準備を進めていた尹錫悦氏が、6月29日、ついに大統領選レースへの参入の意思を明らかにし、支持者たちから熱狂をもって迎えられたようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、興奮のあまり倒れて意識不明になる聴衆も出たという現地の様子をレポートするとともに、尹氏が語った内容を詳細に紹介。さらに、文在寅大統領により破壊された日韓関係を修復できるのは尹氏以外にはいない、との私見も記しています。

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尹錫悦氏、満を持して大統領選への出馬表明

元検察総長の尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏が、満を持して大統領選への出馬表明をした。6月29日、午後1時。ソウル瑞草区の梅軒(メホン)尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館前は、尹錫悦氏を応援する人で埋まった。赤い花輪が100個以上も並べられ、興奮のあまり倒れて意識不明になる男性もあるほどだった。

来年3月9日の大統領選挙出馬を、明示的には宣言しなかったものの、「政権交代に献身する準備ができた」とし、大統領選挙レースに臨む意思を明確にした。尹元総長は15分ほどの宣言文の朗読で、8回ほど「政権交代」という語に言及した。尹元総長は「産業化と民主化で今の大韓民国を作った偉大な国民だ、その国民常識から出発する」とし「常識を武器にして、崩れた自由民主主義と法治、公正の価値を必ず立て直す」と明らかにした。今の文在寅(ムン・ジェイン)政府は「国民を敵と味方に二分し、常識と公正、法治を投げ捨てて国の根幹を崩壊させ、国民を挫折と憤りに陥れた」と痛烈に批判した。さらに「現政権が犯した非道な行為を一々羅列するのも難しいほど」と語った。

文在寅政府に任命された検察総長が任期を全うできず、退いて、大統領選に挑戦する背景も無能な政権に対する国民の怒りがあるとし、「腐敗して無能な勢力がこれ以上政権を延長して、国民を略奪することを防ぐために献身して先頭に立ってほしいという国民の意思」と説明し、「国民が憤りを感じない国を作る」と誓った。

尹元総長は「国を正常化させ、国民が真の主人である国を作らなければならないという考えを共にするすべての人々が力を合わせなければならない」と強調したが、これは政権交代のために、いわゆる「反文在寅ビッグテント」を張るという構想と読めるだろう。

最大野党の「国民の力」についても、「自由という価値、政治哲学の面で国民の力と考えを共にする」と述べた。入党するかどうかという質問には「今後の政治については、この場に立つ前にすべて申し上げた」と即答を避けたが、「候補ナンバー2番(=最大野党=国民の力の意)をつけて大統領選挙に出る」という基本原則は再確認したものと考えていいだろう。

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