サラリーマンが副業で成功するためにはどうしたらいいのか。まず思い浮かべるのが「技術を身につけること」ではないでしょうか。しかし、スキルがあるだけでは成功できません。会社員が副業で高単価を得る方法について解説します。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編)
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2021年6月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年に独立。フランチャイズ複数店舗のビジネスオーナーや投資家として活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが13万部を超えるベストセラーとなる。近著では『トップ1%の人だけが知っている』のシリーズが11万部に。著作累計は48万部。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を5年連続受賞。
個人宅配やバイトで高収入を狙うのは非現実的
今回は「サラリーマンが副業で高単価を得る方法はあるのか?」特集をお送りいたします。
副業といえば、ウーバーイーツや個人宅配などを思い浮かべる人も多いのではないかと思います。でも、こうした仕事で高単価を望むのは、かなり難しいのが実情ではないでしょうか。
そこで本日は、私が運営している副業オンラインアカデミーの公認講師である永井優人さんの事例をもとに、副業で高単価を得る方法について、考えてみたいと思います。
プロフィール:永井優人(ながい ゆうと)
北海道大学大学院を卒業後、(株)日本ガイシに就職し、研究開発に従事する。しかし将来への展望が開けず、不安を感じていた時に俣野と出会い、マネースクールに入会。その後、俣野のもとで1からセールスを学び始め、副業ベースで2年間に1億円の売り上げを達成する。2020年1月独立。現在は、「副業をしたくても何をしたら良いのか分からない」「自分に売り物なんてない」と考えている人がセールスの技術を身に付ける手助けをするべく、コーチとして活動中。フットワークが軽く、人間関係を構築しながらの対人でのセールスを得意とする。各個人の現状に合わせた丁寧なコーチングには定評がある。
「手に職を付けて高単価」という考え方の落とし穴
サラリーマンが「高単価で稼ぐためにはどうしたらいいのか?」と考えた時に、まず思い浮かべるのが「技術を身につけること」ではないでしょうか。
副業を始めようと思った時に、新たな資格などを取得することで、それを副業にしようと考える人が、世の中にはたくさんいます。
けれど、本当にそれで身を立てたいと思ったなら、数をこなすことが絶対条件になります。
これは、自分がお客さんになった時のことを思い浮かべればわかります。たとえばあなたがお金に困っていて、「お金について相談したい」と思ったとしましょう。
目の前に2人のファイナンシャルプランナー(FP)がいて、1人はベテラン、もう1人はFPの資格を取ったばかりの人だったとします。「この2人のどちらに仕事を頼みたいか?」といえば、誰しもベテランに仕事を頼むのは、自明のことです。
つまり、今からFPなどの資格を取得し、副業で1から顧客を開拓しようとするのと、毎日、銀行や証券会社などに勤めながら、会社の顧客を相手に技術を磨いているのとでは、雲泥の差がある、ということです。
サラリーマンで身につけたスキルを使って副業するには?
実際に、技術で身を立てようと考える人の多くが、会社で覚えたスキルを使って事業を始めようとします。しかしそのままでは、必然的に会社と競業することになってしまいます。
「だったら、仕事で習い覚えた技能を活かして、副業をする方法はないのか?」というと、以下の3点に注意すれば、成功する可能性が高まります。
1. 場所を変える
2. 顧客を変える
3. 商品を変える
ひとつずつ解説しましょう。