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資生堂「TSUBAKI」「uno」を手放してどう戦う?CMコスト減もブランドの希薄化必至か=児島康孝

資生堂が展開していた「TSUBAKI」「uno(ウーノ)」などのブランドを含む日用品部門をCVCキャピタル・パートナーズが1,600億円で買収、今月から新会社「ファイン​トゥデイ資生堂」が本格スタートしました。売却した資生堂と、買収した新会社。それぞれ勝算はあるのでしょうか?(『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』児島康孝)

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資生堂から「TSUBAKI」「uno」を引き継いだ新会社が7月から始動

資生堂のシャンプー「TSUBAKI」は、2006年に発売されました。

日本に伝わる椿油に着目した新商品で、豪華女優・モデルを一堂に起用したCMが、厳しい経済状況が続く日本を元気づけました。

資生堂は2021年2月3日、この「TSUBAKI」や「uno」などの日用品部門について、英国・欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズに1,600億円で売却・分離することを発表しています。

そしていよいよ、今月7月1日から、CVCキャピタル主導の新会社「ファイン​トゥデイ資生堂」が本格スタートすることになりました。
※参考:売り上げ拡大目指し、上場も視野 資生堂の日用品事業 – 産経ニュース(2021年6月30日配信)

化粧品に注力したかった資生堂

資生堂の日用品部門の売上は、1,000億円規模となっています。これは、資生堂の全体の売上の約1割を占めていました。

資生堂もコロナの影響を大きく受けています。

それもあって、1,600億円での売却自体は、大きなプラスに働きます。

もともと資生堂には、相対的に低価格帯となっていた日用品部門から、撤退する狙いがありました。

資生堂は売却後も協力関係は継続するとしていますが、化粧品部門などに注力する考えです。

Next: CM費の削減効果がどう出るか? 企業イメージが希薄化する可能性も

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