現金受領、100人全員を不起訴へ 河井夫妻選挙違反―東京地検

2021.07.06
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by 時事通信


東京地検が入る検察庁の建物

東京地検が入る検察庁の建物

 2019年参院選をめぐる大型買収事件で、元法相の河井克行被告(58)=控訴中=と案里元参院議員(47)=有罪確定=から現金を受け取った地元広島の議員ら100人全員について、東京地検特捜部が公選法違反(被買収)罪で不起訴とする方針を固めたことが6日、関係者への取材で分かった。起訴猶予になるとみられる。
 関係者によると、特捜部は克行被告側が強引に現金を渡しており、受け取った側の悪質性は低いと判断したもようだ。ただ、100万円以上を受け取った議員らもおり、不起訴は波紋を呼びそうだ。
 克行被告らの一審判決によると、地元議員や首長ら44人、後援会関係者50人、選挙スタッフ6人の計100人は、19年7月の参院選で投票や票の取りまとめを河井夫妻から依頼され、同3~8月、現金を受け取った。
 総額は約2870万円で、最高額は亀井静香元衆院議員の元公設秘書の300万円。ベテラン県議の1人は200万円、最も少ない人は5万円だった。(2021/07/06-10:32)

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