日米豪印集結し合同演習 中国が偵察、にらみ合い

2021.07.15
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by 時事通信


日米豪印による合同海上演習「マラバール」(インド沖)〔インド海軍提供〕=2020年11月(AFP時事)

日米豪印による合同海上演習「マラバール」(インド沖)〔インド海軍提供〕=2020年11月(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリア東部の沖合などを舞台とした2年に1度の米豪軍事演習「タリスマン・セーバー」が始まった。演習には日本も自衛隊を派遣し、インドはオブザーバーで参加。日米豪印の協力枠組み「クアッド」を形成する4カ国が集結した格好で、演習を偵察する中国とのにらみ合いとなりそうだ。
 14日に正式に始まった演習は今回が9回目で、今月末まで続く。陸海空に加えてサイバー空間で相互運用性を高める狙いがあり、オブザーバーも含めて全部で11カ国から約1万7000人が参加。日本は陸上自衛隊から離島防衛専門の水陸機動団を送り込んでおり「自由で開かれたインド太平洋のビジョンを共有する国々との結束を深める」(防衛相)目的がある。
 豪公共放送ABCによれば、中国の情報収集艦が付近の海域に向けて航行。中国は過去2回の演習でも同種の艦船を送った。ダットン豪国防相はこの動きを確認し「活動の一環として監視している」と語った。(2021/07/15-06:04)

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