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日韓首脳会談にすがる文在寅の崖っぷち。日本の塩対応に怒るよりも「K防疫」を見直すとき

東京五輪に合わせて日韓首脳会談は開催されるのか否かに注目が集まっている。文在寅大統領は韓国での支持率回復のためにも成果を出したい考えだが、日本は応じないだろう。嫌いな日本を気にするよりも、韓国国内で過去最多のコロナ感染者が出ていることに目を向けるべきだ。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2021年7月12日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

まだ揉めている文在寅氏の訪日。日韓首脳会談をめぐる韓国側の言い分は?

東京五輪に合わせて日韓首脳会談は開催されるのか否か、注目が集まっている。

韓国側は、先月に開催されたG7サミットで日韓首脳会談が行われる予定だったが、日本が一方的にキャンセルしたと主張している。しかしこれは嘘で、予定にもない日韓首脳会談を日本側が応じる理由はない。

このG7サミットの結果を見ても、文在寅大統領が東京五輪の開会式に合わせて訪日したところで、日韓首脳会談が行われるなんてことはあり得ないとわかるだろう。それなのに、あろうことか文在寅大統領が訪日する条件に「日韓首脳会談」を要求しているのだ。

韓国青瓦台(大統領府)のパク・スヒョン国民疎通首席が「どうせ行くのなら、韓日首脳会談が開かれて欲しいし、開かれた結果と懸案の葛藤が解決する成果が出て欲しい。これは皆が望むことだ」とMBCラジオ番組に出演して述べた。

司会者が「日本政府が、韓日首脳会談を開こうというメッセージを送っていないということか?」と質問すると、「そう確認はできないが、現在の状況を見れば、国民はおそらくそう理解しているのではないか」と語った。

日本は会談を望んでいない

ここで情報を整理しよう。日韓首脳会談を行いたいのは、韓国側である。日本側は、G7サミットで日韓首脳会談を行う機会があったが、必要がないのでしなかったのである。

なのに、どうして東京五輪に文在寅大統領が出席するからといって、日韓首脳会談を行わないといけないのか。そして、パク首席の話を見る限りでは、韓国側が日韓首脳会談を要請したのを日本側はすでに断っているということがわかる。断られたために、「確認できない」という意味不明な言葉で濁しているのだろう。

JNNの取材に対して韓国政府関係者は、「文在寅大統領は東京オリンピックの開会式がある、23日から1泊2日の予定で日本を訪問することで調整している」と発表。なんと、勝手に押しかけるつもりらしい。

そして、もちろん日韓首脳会談の開催は決まっていない。決まってもいないのに勝手に押しかける。これが韓国のやり方である。

G7サミットで日韓首脳会談をしなかったのは、単に時間がないからではない。やる必要がないことを、まだ理解してない。なぜなら、今、何か決めたところで1年後の新政権でひっくり返されるからだ。

日韓慰安婦合意を文在寅大統領が事実上破棄したことを日本政府は忘れてない。今の状態では文在寅大統領が訪日しても、日韓首脳会談が行われる可能性はほとんどない。仮に行うなら日本側も「検討」するとか述べるからだ。

では、日本側はどう述べているのか。

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