国の政策で小中学生へのタブレット支給も進んでいますが、端末があるからといって学習意欲が増すというわけではないようです。一向に勉強しようとしない小4の子供に悩む親御さんが相談を寄せたのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。永江さんは、両親で上手に役割分担し、2つのことを意識すると、子供の反応も変わってくるとアドバイスしています。
小4の子供の勉強をやる気にさせる方法
Question
小学4年生の子供の勉強に関してご相談です。現在、スマイルゼミというタブレット端末での学習をさせていますが自ら、勉強を始めるという事がありません。毎回強制して勉強をさせています。
タブレット端末が苦手ではなく、普段はタブレットで動画を見ながらスマホでゲーム等ネット端末に囲まれて遊び放題です。ひどい時はタブレット+スマホ+アマゾンEcho showの3画面を器用に使ってます。何とか勉強に興味を持たせる方法は無いでしょうか?そろそろ勉強の大切さに気づかせてあげたいです。
永江さんからの回答
1つは父親から勉強する意義や良いことを語ってもらうこと、もう1つは勉強したことによる成功体験を経験させることだと思います。
まず1つ目は、以前ブログに書いた通り、父親と母親の効果的な役割は、母親が勉強時間を決めて守らせ、父親が実際に勉強を見てあげ、なぜ勉強しないといけないか説明することです。
● 子供をバカッターにしないためにはお父さんがどう動くかが大事という話 – More Access! More Fun
毎日の勉強時間の管理はお母さんがして、お父さんからは「勉強したらこんなことができるようになるよ」「~~になりたいんだろう?それなら○○の勉強が出来るといいよ」など、勉強する理由を継続して語り続けてもらうことが有効だと思います。
そして2つ目は、自らやる気になるように、勉強したことで成功体験を得る機会を作ってあげることです。今の小学生って、学校の通信簿もよく分からない抽象的で漠然とした評価しかされず(例:「文章をよく理解できたか」のような項目を「よくできた」「もう少し」の二段階評価するような、何がどう評価されているのか全く分からない判定)、試験の成績や順位の上下で喜ぶ・悔しがるといった、自分の成果を確認する経験がほとんどないと思います。
成果が出ない・見えないものを続けるって、大人でもかなり苦しいですよね。子供が時間を決められて勉強しているがその成果は分からない、では自らやる気になるきっかけは乏しいでしょう。
例えば、小学生の頃からプログラミングにはまる子は自分がプログラムしたものが動いているのを見て(自分の成果を見て)、面白いと思い、熱中していきます。
勉強でも、模試を受けるなど勉強成果を測れる仕組みを入れたり、(まだ英語はない科目と思いますが)覚えた英語で外国人と話せる機会を用意するなど、勉強を努力したことによる成功体験を得る機会を作れば、子供が自らやる気になってくれるのではないでしょうか。
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