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東京でワクチン無効の変異株は出現するか?重症化促す「抗体依存性感染増強(ADE)」と中国製ワクチンの真実=高島康司

現在、世界各国でコロナウイルスの変異株が続々と出現している。世界中の人々が集まる東京五輪では、毒性が高く、ワクチンも効かない変異株が生まれる可能性もある。注目されている「抗体依存性免疫増強(ADE)」の危険性と、疑問視されている中国製ワクチンの真実についても解説する。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

※本記事は新型コロナウイルスに関する内容が含まれます。新型コロナウイルス感染症については、厚生労働省などの公的機関が発表する情報をご確認ください。

※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2021年7月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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次々と誕生するコロナ変異株

新型コロナウイルスの新たな変異株の出現について解説したい。オリンピックが開催されていることで、こうした否定的な情報は日本ではあまり積極的に報道されない可能性が高い。感染予防のためにも知っておくべき情報だ。

いま世界ではインド発祥のデルタ株の急速な蔓延が注目されているが、デルタ株、ガンマ株、そしてラムダ株の第2〜4世代の進化型の変異種の出現が確認されている。ちなみにペルー発祥のラムダ株は、ワクチンの産出する抗体を回避する能力があるとされ、今後の蔓延の拡大が懸念されているが、さらにこの変異種も出現しているのだ。

デルタ型には現在、AY.1型と新たに登場したAY.2型という2つの第2世代の変異種が確認されている。これらは通称「デルタプラス株」と呼ばれている。このデルタプラス株は、既存のデルタ株よりもさらに肺細胞への攻撃性を高め、ワクチンから逃れることができる変異を持っている可能性がある。

このデルタプラス株もインドで最初に出現が確認されているが、現在、すでにアメリカやイギリスをはじめとする約10カ国で蔓延が確認されている。インド政府はこのデルタプラス株を「懸念すべき亜種」としているが、アメリカの「CDC」や「WHO」は、この変異株の危険性をまだ認めていない。

また、デルタプラス株のAY.1型とAY.2型からさらにいくつかの第3世代や第4世代の変異株が生まれている。いま、コロナウイルスのゲノム配列解析に携わるインド政府の機関、「INSACOG」の科学者たちは、発見されたデルタウイルスの第3世代や第4世代の新しい変異株の特徴を解明している最中だ。「INSACOG」によると、デルタプラスの変異株は、感染力の増加、肺細胞の受容体への強い結合、中和抗体反応の低下の可能性があるとしている。

さらに「INSACOG」によると、デルタプラス株ではファイザーとモデルナのワクチンでは有効性は70%も低下する可能性もあるとした。

一方、ブラジルでは既存のガンマ株の第2世代、第3世代の変異株が発見されている。これらも、感染力が増したり、免疫を回避できる能力を獲得している可能性がある。

ワクチンが効かない?スーパーバリアント(スーパー変異株)とは

こうした状況で、さらに感染力が強く免疫回避能力の高いスーパーバリアントと呼ばれる超変異株の出現を危惧する声も次第に高くなっている。

いま、すでに多くの国々でワクチン接種のプログラムが開始されている。だがそのペースは予想以上に遅く、感染の蔓延を十分に抑え切れていない国が多い。これが背景となり、まだ蔓延が拡大している地域で、より感染力が強く毒性の強いデルタ株やラムダ株が出現する可能性が高くなっているのだ。

タイの代表的な医療系情報サイトである「タイランド・メディカル・ニュース」によると、このような状況から見て、新型コロナウイルスのパンデミックの流れを大きく変化させる感染力と毒性がさらに強いスーパーバリアントが出現する可能性も高いとしている。

新型コロナウイルスのパンデミックが始まった昨年には、新型コロナウイルスが進化して、新しい変異株が出現するにしたがってウイルスは弱毒化し、最終的にはインフルエンザ程度の毒性にまで低下するだろうと予測されていた。これは、宿主が死ぬとウイルスも増殖できなくなるので、宿主を生かしておいたほうがウイルスの生存には有利だからである。

しかし、現実にはそのようにはなっていないようだ。新型コロナウイルスは変異を続けるごとに毒性が増し、ワクチンの有効性も低くなる傾向にあるようだ。すると、さらに効果的なワクチンや、抗ウイルスの治療薬の組み合わせが特定または開発されない限り、相当な感染力を持つスーパーバリアントがこれから新たに出現する可能性は否定できないようだ。

このような状況なので、これから拡散する可能性のあるインド発のデルタプラス株の第2、第3、第4世代、ブラジル発のガンマ株の第2、第3世代、そしてラムダ株の蔓延には当面注意が必要だ。

Next: 東京五輪で世界中のコロナ変異株が集結する

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