現役税理士が伝授。「アポなし税務調査」に慌てず対応できる3ケ条

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事前に何の予告もなく、ある日突然税務署員が抜き打ちで現れる「無予告調査」。誰しもが驚き平常心を失ってしまうようなアポ無しの税務調査に遭ってしまった時、どのように対応するのか正答なのでしょうか。今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では現役税理士の今村仁さんが、そんなシーンに慌てず対応するための3ケ条をレクチャーしています。

アポ無し税務調査、慌てないための3ケ条 ←h3タイトル

■2種類の税務調査

税務調査は大きく分けて、「強制調査」と「任意調査」があります。

強制調査は、「マルサ」で知られる「国税局査察部」によって、納税者の意思とは無関係に行われます。脱税の疑われる納税者に対して、裁判所の令状を得て強制的に行う調査です。

一方、任意調査は、アポ無しで行われる「無予告調査」と、前もってアポを取り付けてから行われる「事前予告調査」にわかれます。

どちらにしても納税者の許可が必要ですが、質問検査権がありますので、結果的に税務調査を拒否することは出来ません。

ほとんどの税務調査が後者の任意調査となっていて、各地の税務署が中心となって実施されています。

■無予告調査

朝会社に行って税務署の方々が待ち構えておられる状況というのは、初めてアポ無し調査(任意調査)を経験される方は驚かれると思います。

事前に顧問税理士などからレクチャーを受けていないと、どうしたらいいのかわからないでしょう。必要もないことをあれやこれやと話してしまい、結果的に傷口が広がってしまうことは、よくあるケースです。

また、社長や本部経理の方だけではなく、店舗にいる店長さんなどにもきちんと対応方法を教えておかないといけません。よくあるアポ無し調査は、会社本部、社長自宅、店舗に同時に入られるからです。

■慌てないで対応するための3ケ条

アポ無しでの無予告調査に遭遇したときは、下記の「慌てないで対応するための3ケ条」を覚えておいてください。

1か条:質問検査章で身分を確認する
2か条:顧問税理士に電話して、税理士の到着を待つ
3か条:先方の雑談になるべく乗らない

とにかく大事なのは、無駄な雑談をせず、店舗にも入れず、顧問税理士に電話を入れることです。

慣れた税理士であれば、税務署の方との電話会議で、「アポ無し調査がなぜ必要なのか」や、「必要なケースでも1時間程度で終わって頂けるような指示」などの対応をして頂けることでしょう。

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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