「バイトテロ」は防げる。誓約書だけではない、企業が実践すべきこと3つ

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ひとたび発生しブランド価値が毀損されようものなら、その回復までには莫大な時間を要することとなるバイトテロによる損害。このような事態を防止するため、企業サイドはどのような対策を取るべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『食品工場の工場長の仕事』では著者の川岸宏和さんが、バイトテロが起きない環境を作るための3つのポイントをレクチャーしています。

バイトテロをおこせない環境を作りあげる

ネットの検索で「バイトテロ 飲食店」と入れると、多くの画像を見ることが出来ます。

あなたのお店の名前、写真を入れて検索すると何が出てきますか。悪意をもった投稿が有った場合の対策を考えていますか。

従業員満足を考えているか

入社時、毎年4月などに、雇用契約書の見直し時に、就業規則で定められていても、改めて、「飲酒運転をしない」、「ネットに悪意をもった投稿はしない」と誓約させ、破った場合は懲戒解雇になりますと言った内容で誓約書を結ぶ事をお勧めします。

この誓約書を従業員と結ぶ前に、従業員が通勤できる地域の中で、賃金を含め、従業員から見た満足感、従業員満足を、地域一番にする必要があります。最低賃金で雇い、私物ロッカーも無い状態で働いていると、不満が溜まってきます。しかも、目にするのは、先輩の従業員が、食材、酒を持ち帰るなどの行為だとすると、職場の倫理感は全く無くなってしまいます。

経営者、オーナーは、常に地域一番の従業員満足を考える必要があります。

悪意をもった投稿を検索しているか

「悪意をもった投稿をしない」と誓約しても「どうせ解らないよ」、「どうせ辞めるし」と思われたら誓約書はなんの役にも立ちません。

飲酒運転で考えれば、誓約書の中に、飲酒運転の車に同乗した場合、検問に引っかからなくても、飲酒運転の、同乗の確認が取れたとき等と記載しておくと、失う物が大きくなり、抑止効果が出てきます。

悪意のある投稿も、「退社後も損害賠償の責任があります」の一言を入れ、18歳以下の場合は、保護者の確認を対面で行い署名してもらいます。

ネット上で、店舗名、メニュー名、メニューの写真などを検索し、悪意のある投稿が無いか、定期的に検索します。専門の検索業者も出てきています。

悪意のある投稿を行うと、必ず見つかるように仕組みを作ることが大切です。

■教育のポイント

  1. 地域一番の従業員満足を考えているか
  2. 私物ロッカーなどが整備されているか
  3. 悪意をもった投稿を検索しているか

image by: Shutterstock.com

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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