意外と知らないジーパンの洗い方と干し方。プロが教える注意点は?

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ジーパンを1本も持っていないという方は少ないと思われますが、その正しい扱い方については皆さんご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、ジーンズの正しい洗濯法をレクチャー。洗う時の5つのポイントと、意外と知られていない干し方を紹介しています。

ジーンズを洗う時の知識

以前に書いたことがあったかどうか記憶が定かではありませんが、久々に商品知識関連のお話です。

今回は「ジーンズを洗う時の注意点」について。

「ジーンズなんて売ってませんよ」という方も、普段自分の使っているジーンズを洗う時などにはぜひお役立てください。

アパレル系のショップであれば、高価格帯だろうと低価格帯だろうと、ほとんどのところで取り扱っているジーンズ。ちなみに「ジーンズ」という呼び名は、デニム生地で作られた「衣服」のことを指します(ほとんどはズボンですね)。

「デニム」と呼ばれることが多いですが、本来の意味では、デニムはあくまでも生地の名前なのでこの辺は基礎知識として知っておきましょう。

さて、話を戻しますが、ジーンズを洗う時ってどうしていますか?

ご存知のように、ジーンズは洗うとそのほとんどが色落ちをします。

色が落ちないように加工されているものも増えてきていますが、通常のデニム生地は洗えば洗うほど色落ちをするのが宿命です。

これは、ブルーデニムを染める時に使われるインディゴ染料というものがとても色落ちしやすいのが原因で、(染色堅牢度と言います)そのために洗うと色が落ちるわけです。

と同時に、デニム生地の織りの特性上水に浸かると縮むという特性もあります。

織られてそのまま加工がされていないデニム生地で作られたジーンズは、ものによっては1回の洗濯で2~3cm以上も縮みますから、ジーンズを洗う際には「色落ち」と「縮み」の両方に注意を払う必要があります。

「洗濯しない」はどうなの?

ジーンズを洗濯しないという手段を取る人も結構多いと思います。

適当なところで、それ以上色落ちをさせたくないという場合や、ある程度自分の好みの状態の色落ちを目指すために、洗わずにそのまま履き続ける人もいますよね。

これはこれで一つの選択肢ではありますが、長く履くにつれてどうしても汗や皮脂や、その他の汚れによって、カビ・変色の原因や臭いのもとにもなるので、注意は必要です。

ジーンズの洗い方

ジーンズを洗う時には、いくつかのポイントがあります。

まぁジーンズ自体はそもそも作業着であり、そんなに気にして接しなくても良いとは思いますが、アパレルショップスタッフなんかであれば、お客様に正しい知識を伝えるためにも知っておきたいポイントです。

中には大事にしたいジーンズもあるかもしれませんからね。

* 以下、ジーンズソムリエの基本知識も交えてお伝えしていきます。(参考:ジーンズソムリエ

1.ジーンズは単独で洗う
→染色堅牢度が低く、色落ちしやすいジーンズは、当然「色移り」もしやすくなります(移染と呼びます)。色が褪せたものでも、色移りが起きないとは言えないので、他のもの、特に色が淡いものと洗うのは避けましょう。

2.洗濯機に入れる前に汚れを落とす
→強い汚れがついている場合は、なるべく洗濯機に入れる前に簡単にでも汚れを落としておきましょう。

3.塩素系漂白剤はNG
→使う人はまずいないでしょうが、塩素系漂白剤を使うと終わります。場合によって使えることがなくもないですが、洗濯表示を確認しておきましょう。基本は絶対にNGです。

4.裏返してネットに入れておしゃれ着洗い
→ジーンズは作業着なので、ガシガシ洗っても大丈夫なイメージがありますが、何度も言うように色落ちしやすい素材であるため、なるべく優しく洗うことを心がけたいものです。できれば、裏返しにした上でネットに入れて、おしゃれ着洗いモードなど、あまり強くない洗いモードを使いたいところです。

5.高温のお湯は使わない
→洗濯に使う水では、お湯を使うと汚れが落ちやすいイメージもあるかもしれませんが、ジーンズには避けておきたいものです。染料の特性もあって、色落ちが加速します。

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